2020年12月20日

建築家の谷口吉生さんの作品集が先月発売されました。

 

展覧会のカタログとか、雑誌の特集を除くと、24年ぶりの作品集だそうです。

 

谷口さんの建築は、とても洗練されていて、美しい建築です。

 

名古屋近辺では、豊田市美術館(写真)、最近話題になったところでは、東京のギンザシックスの外観デザイン、ホテルオークラのロビー空間の設計などがあります。

 

 

 

 

 

 

 

建築というのは、外壁があり、サッシがあり、屋根があって、さまざまな材料が取り合ってきます。

 

普通に設計していくと、、壁面とサッシで凹凸が出たり、異なる材料がぶつかるところには、見切りという部材が入ったりして、すぐにごちゃごちゃしてしまいます。

 

そうしたことを注意して、整理しながら設計をしないと、スッキリした建築にはなりません。

 

 

そうした中で、谷口さんの建築の何がすごいかっていうと、この整理の仕方が半端ないんです。

 

できた建築は、まるで精密な模型、この世のものとは思えないほど、整理され、洗練されています。

 

当然、建築コストもかかっているでしょうが、外観から内部空間に至るまで、全てにおいて、整理され尽くされています。

 

また、内部空間も、移動によって景色が移り変わっていくような、流れがあって、とてもいい建築です。

 

 

見ていると、よくぞここまでで細部にわたって検討し、破綻なく設計ができるなという、驚きとともに、その凄さに息が詰まりそうになってしまいます。

 

 

建築家にはいろいろなタイプの方がいて、ほんわかとした温かな空間を造る方、奇抜な外観の建物を造る方、コンセプトに基づいて、新しい空間を提案する方など

 

さまざまですが、洗練された建築を造る方の中では、その代表格となるのが谷口さんだと思います。

 

とても有名な建築家ですが、普段はあまり雑誌などのメディアに出てこられない方なので、24年ぶりの作品集、しっかり勉強させていただこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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