14:建築にまつわる動物たち

2019年11月29日

今回のテーマは「建築にまつわる動物たち」です。

動物といっても、生きた動物のことではなく、建築用語に動物の名前がついたものが意外と多いのです。

今回はそれをご紹介しますね。

 

1)ウマ・・・足馬板とか、材を載せる4本足の加工台のこと。

2)トラ(トラロープ)・・・トラロープといって黄色と黒のシマシマのロープで、目立つので防護柵などの結束などに使う。

3)イヌ(犬走り)・・・建物の軒先の外周部にコンクリートまたは玉砂利を敷いて、建物の足元が雨による跳ね返りで汚れないようにした部分で、犬が通れるくらいの幅しかない道という意味合いらしい。

4)ネコ(猫車)・・・鉄のカゴに二本の取手と1輪車がついた、運搬用の手押し車。狭い足場を猫が通る様に運ぶからこの名がついたという説もある。

5)トビ(鳶職)・・・足場とか、鉄骨、木造などの上棟とか、一般的に高所での作業を専門とする職人さんのこと。

6)カモ(鴨居)・・・障子とかフスマなどの開口部の上部の横材のこと。

7)ハト(ハト小屋)・・・屋上で設備配管を取り出すための小屋のことで、鳩を飼っているわけではない。

8)アヒル・・・コンクリートの建物などで、サッシを取り付けるための金物。形状がアヒルに似ているのでこの名がついた。

9)アリ(蟻継)・・・木材と木材の接合の仕方の1種。

10)雁(雁行)・・・建物を建てる時、住戸と住戸を斜めにずらしながら配置することで、上から見ると雁が並んで飛んでいるようにみえるかららしい。

11)あんこう・・・軒樋の雨水を集めるマスのこと。

12)ウグイス(ウグイス張り)・・・日本古来の建築物にみられるもので、人が床板の上を歩くと軋むことで、音が鳴る仕組みをいう。

 

いかがででしょうか。

ほんの一部ですが、いろんな動物がいますね。

 

次回は、同じく建築用語ですが、日常的によく使う言葉が建築用語になるとどんな意味になるかをご紹介します。

 

 

 

 

 

 

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