2021年1月10日

寒波が居座り、すごく寒い日が続いていますね。

 

今朝、室内の温度を見てみてら、5.7℃でした。

 

どうりで寒いはずです。

 

 

 

毎年同じことを書いているのですが、僕の家はコンクリート打ち放しといって、内側にも外側にも仕上材がありません。

 

当然のこととして、断熱材も無いわけです。

 

さらに悪いことに昔のジャロジーというサッシをつけたおかげで、通気性がとてもいいのです。

 

窓から冷気が容赦無く入ってきます。

 

 

 

「寒い、寒い」というと奥さんから、「誰がこんな寒い家を造ったの」と言って叱られます。

 

コンクリート打ち放しに憧れて・・・「若気の至り」でした。

 

もっと快適に設計すべきだったと、毎年冬になると思います。

 

 

 

さて、このような家で、暖房をつけると暖かくなるかというと、どうでしょう。。。

 

確かになんとなく暖かくは感じますが、やはり快適ではありません。

 

なんか寒いのです。

 

 

これは一つには体感温度が低いということもあります。

 

いくら室温が高くても、体感温度が低いと寒く感じます。

 

体感温度には「輻射熱」が大きく影響します。

 

 

あらゆる物体はこの「輻射熱」という熱を発しています。

 

輻射熱とは、熱伝導のように触れなくても、あるいは対流のように空気等を介さなくても伝わる不思議な熱なんですね。

 

太陽からの熱も輻射熱です。

 

 

僕の家でいうと、コンクリートの冷たい壁から、この輻射熱として、冷気が放たれているので、体がそれを感じてしまうのです。

 

一般的に体感温度は、(床・壁・天井等の平均温度+室温)➗2で表されます。

 

ですから、室温が高くても、壁、天井の温度が低いと暖かく感じないんですね。

 

 

ふと、僕の家と昔の木造の家と、どっちが寒いんだろうと疑問がわいてきました。

 

昔の木造の家は、今のように断熱をしていませんから、寒いはずです。

 

 

ここで、ちょっと比較をしてみます。

 

 

コンクリートの壁と、木造の土壁(外壁は板張り)、断熱の無いサイディングの壁、断熱(グラスウール)のあるサイディングの壁、それぞれの熱貫流率を出してみます。

 

この数値が小さいほど、外の熱を伝えにくいので、断熱性が高いといえます。

 

 

 

さて、結果は下記の通りです。

 

 

1)コンクリートの壁・・・・・・・・3.36

 

2)木造の土壁・・・・・・・・・・・1.85

 

3)断熱の無いサイディングの壁・・・2.11

 

4)断熱のあるサイディングの壁・・・0.37

 

 

残念ながら、コンクリートがダントツで数値が悪いですね。

 

土壁の家は意外と数値がいいですね。

 

(土壁は確かに断熱性はあまり高くありませんが、調湿性、蓄熱性など他に優れた長所もあり、断熱材とうまく組み合わせるととてもいい材料です。)

 

 

断熱をきちっと施工すれば、4)のように数値は各段に上がりますね。

 

 

やっぱ、断熱は大事です。

 

 

 

奥さんに、いつか断熱工事をしようと提案をしていますが、

 

「工事なんて、準備と片付けが大変だから、私は我慢する」とおっしゃいます。

 

長年、この家に住んでいますから、寒さには強いんですね。

 

 

僕はというと、サラリーマン時代、ほとんどの時間を冷暖房の効いた部屋で、ぬくぬくと仕事をしてましたから、寒さに弱いんです。

 

 

 

さて、どうするか。。。。。

 

 

 

寒さに耐えうる体になるしかないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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