2020年8月1日

住宅のお仕事があり、その計画に久々にT定規を使ってみようかと思い、出してみました。

昔、中学校では、「技術家庭」の授業でT定規を使いましたが、今はどうなんでしょうね。

もう使ってないかな?

 

僕が設計の仕事を始めた頃は、当然コンピューターなんてありませんでしたから、このT定規か平行定規もしくはドタフターという製図用具で図面を書きました。

 

 

平行定規

 

 

ドラフター

 

 

大学時代はドラフターに憧れて買いましたが、就職してからはもっぱらT定規です。

当時の図面は、手書き図面ですから、建築学科を卒業した新人君でもまともな線が書けませんでした。

信じられないかもしれませんが、真っ直ぐに線が書けないんですよ。

一本の線を書かせるだけで、この子の図面は使い物になるかどうかがすぐにわかります。

 

そんなわけで、線が書ける様になるまで、そして建物の仕組みがわかるまで、ひたすら修行の時期が続きます。

 

しかし、今はCADの時代、ですから線はコンピューター君が買いてくれますから、線が書けないという問題はなくなりました。

また、納まりもコピー&ペーストができますから、一見かけている様に見えます。(でもほとんんど納まっていませんが)

 

僕はバリバリの手書き世代ですので、実は事務所を始めてからCADを覚えました。

使ってみて思ったのは、

 

 

「楽だ!楽すぎる!」

 

 

線のピッチ、寸法、太さなどは、当然ながら正確、

図面構成は後からでも変更可能、

納まりが同じならコピーするだけ。

 

全くストレスがありません。

 

手書きの時はまず、図面構成で半日悩み、図面構成ができたら、もう図面は半分できたも同じと喜び、そして書き進め、

 

「あれ、なんか変だぞ」

 

と思った時は全て書き直し、この時の消しゴムで消す作業の辛いこと、辛いこと

 

 

でも、CADにはそんなストレスはありません。

 

 

そして手書きでは、A1サイズの大きな図面を書く時は、中腰になって書きますから、腰が疲れてきます。

 

でも、CADなら、画面をみながら、カチ、カチ、カチです。

 

 

しかし、こんな事で喜んでいてはいけませんね。

 

 

今はBIMの時代ですから、世の中、どんどん進んでいます。

 

 

 

 

BIM(アーキキャドHPより)

 

 

遅れないようにしないと。。。

 

 

 

 

 

 

 

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