2020年3月18日

今日、所用で岡崎に行った帰りのこと、信号待ちをしていてふと左側をみたらちょっと風変わりなローソンがありました。

いつものローソンの看板ですが、屋根に瓦がのっています。

 

オーナーさんが和風がお好きなのかなと思ったのですが、よくよく考えて見ると、ここは有松でした。

有松は昔ながらの景観の残っている地域で、この辺りは町並み保存地区に指定されているところのようです。

 

最近はどこの市町村でも景観条例を定めているところが多いのですが、僕たち設計者にとっては若干やりづらいかな???

 

特に商業建築を設計する場合に、この景観条例で苦労します。

景観条例では使える色が規程されていて、どちらかといえば地味な色、無難な色しか使えません。

 

別に派手な建築を造りたいわけではなく、当然景観も配慮しつつ設計するのですが、色使いは設計者にもっと任せてもらえないかな、なんてよく思ったりもしたものでした。

 

というわけで、ここ有松では形態意匠に制限があります。

 

1)屋根・庇の形状は伝統的形式に調和したもの

2)外壁・屋根の色は町並み景観に調和した落ち着きのある色調

3)広告物は町並み景観に調和したもの

 

といった制限でした。

 

そこで、ここのローソンさんは和風の瓦屋根のデザインになったわけですね。

 

少し調べてみたら、京都とか高野山でも同様の和風のコンビニがありました。

 

 

 

和風のコンビニ、これはこれでとても興味深いテーマですね。

ちょっと考えてみたいな、なんて思います。

 

制約条件のある設計は結構やりがいがあるんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

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