2021年5月14日

丹下都市建築設計HPより

 

四年ほど前ですが、名古屋の檀渓通りにちょっと変わったデザインの建物が建ちました。

 

なんの建物だろうと思っていましたら、なんとトヨタのディーラーさんのショールームだということです。

 

従来と全く異なるデザインで、ここまでやってしまうんだということに、とても驚きました。

 

竣工当時、その奇抜な外観から、きっと野心的な若手建築家が、頑張って設計したんだろうな、なんて勝手に想像していましたが、ほどなく建築雑誌に発表されていて、設計者が丹下憲孝氏と知って、2度目の驚きです。

 

丹下憲孝さんは、東京都庁舎とか、代々木屋内競技場で超有名な建築家、丹下健三さんの息子さんで、丹下さんの事務所を引き継いでおられます。

 

そんな方がこんな思い切ったデザインをされるんだと感心したりして、ずっと気になっていた建物です。

 

つい先日ですが、思いきって中に入ってみました。(ショールームですから、思いきる必要はないですけどね)

 

さすがに落ち着いていて、とても綺麗なショールームでした。

 

外観が曲線のデザインなので、内部も同様に曲線が多用されてますが、この曲線はトヨタ2000GTのボディラインをモチーフにしてるそうで、スピード感や気流もイメージしているようです。

 

内装はこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

天井は木のルーバーで、ここ数年木材を使ったデザインが多いですね。

 

木があると、雰囲気が柔らかくなって、温かみもあり、僕は好きです。

 

白い壁はやはり曲線のモチーフで、デザインされていますが、後になって丹下都市建築設計のHPで調べてみましたら、これは左官壁で、NHK大河ドラマ「真田丸」の題字を担当された有名な左官職人(左官アーティスト)の挾土秀平さんとのコラボだそうです。

そうと知っていればもっと近くで見てくるべきでした。

 

 

残念!!!

 

 

当初、奇抜なデザインと思っていましたが、車にちなんだ曲線、街のシンボルになるなどのコンセプトによって生まれたデザインです。

 

コンセプト次第で色々なデザインの可能性があるのだということを再認識させてくれた建築でした。

 

建築って面白いですね。

 

 

 

 

 

 

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