狭小住宅といったら失礼かもしれませんが、名古屋市内に木造3階建ての住宅の現場が始まります。
写真の敷地は広く空いていますが、今回の敷地はこの一角です。
5月から設計をはじめましたが、ちょうどウッドショックの真っ最中で、予算が非常に心配されました。
設計事務所の辛いところは、いくらで建てますとはっきり言えなところです。
設計事務所では、工務店さんに見積もっていただき、予算オーバーしたら、仕様を見直して減額します。
数十項目の減額案に対して、その減額金額を項目ごとに算出してもらいます。
減額で数百万下がったところで、最後に減額の項目と、その効果金額をみながら、採用する項目と、減額をやめて原設計に戻す項目に分けて最終金額を決めます。
こうした作業は毎度のことですが、不思議なのは数百万減額したのに、最終的には原設計と重要な部分では、それほど大きく変わりがないということです。
今回も、こうした作業の結果、なんとかなんとか前に進むことができました。
名古屋市内ですので、準防火地域に指定されていて、さらに敷地も狭いので、どうしてもサッシを防火性能の高いサッシにしなければなりません。
このようなサッシはワイド寸法の広いものがありません。
せっかく敷地が南に面しているのに、間口の広いサッシが使えないのは忍びない。
そこで、ちょっとばかり形状を工夫して、袖壁を大きくとって、防火壁とすることでサッシは一般的なサッシでできるようにしました。
これなら間口の広いサッシも使えます。
敷地間口いっぱいの広いゲート風のテラスに広いサッシ、こじんまりとした明るい家になります。
さー、着工です。
また進捗をご報告します。
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