
年に2回ほどは建築を見に出かけたいと思っています。
そんなことで今回は京都・大阪に行ってきました。
僕に家は真宗大谷派であることもあって、ご本山である京都の東本願寺を見学し、大阪に移動して、遠藤克彦さん設計の中之島美術館、安藤忠雄さん設計のこどもの森中之島を見てきました。
まずは京都の東本願寺、大きいですね、巨大な木造建築です。
御影堂門、御影堂、阿弥陀堂はいづれも重要文化財です。
■御影堂門
■御影堂
■阿弥陀堂
太い柱と大きな梁、そして深い軒を支えるための斗と肘木という部材を組み合わせた伝統的な工法による建築です。
屋根がとてもきれいです。
そして古い建築を見学してつくづく思うのは、その技術の高さです。
現代のような重機のない時代に本当によく造ったものだと驚くばかりです。
(ただ、各地から柱、梁などの材料を運ぶのには相当な苦労と犠牲もあったようです)
深い軒下もとても大きな空間ですが、快適で、なぜか落ち着きます。
今日は天気も良く、ちょっと暑かったのですが、この軒下は涼しく居心地の良い空間でした。
次は大阪に移り、中之島美術館です。
この建築は2016年の公開コンペで遠藤克彦さんが選ばれました。
その時のコンペ案のパースがとても印象的で、一度見てみたいなと思っていました。
パースで見た建物は黒くて大きな立方体が浮かんだような外観で、シンプルですがインパクトがありました。
そして内部は「パッサージュ」と呼ばれる大きな吹き抜け空間が特徴的で、その中をエスカレーターが2本突き抜けていて、これもまたインパクトのあるデザインでした。
実物はこんな感じです。
■宙に浮いた巨大な立方体
🔳パッサージュ空間 エスカレーターが特徴的です
内部はアルミでしょうか、特注のスパンドレルのような仕上げ材で壁、天井が統一された無機質でダイナミックな空間で、エスカレーターが躍動感を演出しています。
誰でも自由に入れる開放的な場所になっていました。
さて、美術館を出て、中之島をずっと東の方に歩いていくと、安藤さんのこどもの森中之島があります。
この建物は安藤さんが設計し、建物を建てて大阪市の寄附したものです。(すごいですね。太っ腹だ)
大人と子供が一緒に、階段に座って本を読んだり、ベンチに座って外を眺めたり、自由で楽しげな空間になっています。
平日にも関わらす、多くの親子連れが利用していました。
今は予約が必要ですが、受付の方にお願いしてみたら、どうぞとのことで中に入ることができました。
写真は吹き抜けなどは危険なので撮影しないで欲しいとのことでしたから、撮影せずふらふら見学したり、建築の本を読んでみたり、ゆったりとした時間を過ごしました。
外観は安藤さんらしく、コンクリート打放しです。
▪️コンクリート打放しの外観
▪️大きな階段が特徴的な内部
るるぶHPより掲載
さー、見学予定の建物を全部見たので、道頓堀でお好み焼きを食べて帰ることにしました。
お腹もふくれて、その帰り道
そしたらなんと、偶然青木淳さんのルイ・ヴィトンの建物に出会しました。
この建物、大阪に建っていたんですね。
建築のファサードで、まるで布のような柔らかなこの表情、すごいです。
本当に偶然ですが、見ることができて良かった。良かった。
今日1日、楽しく建築見学ができました。
さて、次はどこに行こうか。
じっくり考えよう。。。。
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