古い木造住宅は、なぜ寒いのか?

日本の住宅は、とても寒いと言われています。
国の調査によると、既存住宅の約9割が断熱性能等級4に満たないとされています。
断熱等級4でも決して十分ではありません。
さらに無断熱または1980 年基準の断熱性能に満たない住宅でも約23%もあります。
これらの家では、冬は相当に寒いと思います。
なぜ、古い木造住宅は寒いのか、ちょっと考えてみたいと思います。
古い木造住宅が寒い5つの理由
1)壁・床・天井の断熱性能が低い
古い木造住宅では、断熱材は入っていないか、入っていても厚みも薄く、
施工状態も悪く、とても性能を発揮できる状態ではない家が大半です。
1980年以前では、断熱に対する意識がとても低く
グラスウールなんか壁に入っていればいいのだとばかりに、
ただ、壁内に放り込んだだけというお家が多いのです。
2)窓の性能が低く、熱が逃げやすい
窓は、断熱性能を考える上で最も弱点となる部分です。
最も熱が逃げやすいからです。
窓からは50%の熱が逃げると言われています。
昔の家では、木製建具が多く、当時の建具は気密性など
まったくなく、隙間だらけで熱は逃げる、冷気は容赦なく侵入してきます。
また、アルミサッシであっても、ガラスは単板ガラスで枠もアルミですから、
冷気が伝わってきてしまいます。
そのため、冬場には窓からの冷気でとても寒く、結露もしやすいわけですね。
3)隙間が多く、暖房して空気が逃げる
古い木造住宅では、建具の建て付けや経年変化によって、隙間が生じてしまいます。
さらに、床においても壁においても床下からの冷気が部屋の中に侵入してきます。
というのも、床下は外気とおなじ状態になっていて、
昔の造り方では、この床下の冷気が床面や、間仕切り壁の中に侵入してきてしまうのです。
このように、至る所から、外気が侵入するつくりになっているため、
部屋で一生懸命暖房しても、暖かい空気は上昇して天井から屋根へと逃げていき、
その分の冷気が床下から侵入してくるので、暖房していても足元から冷えてしまうわけですね。
4)暖房している部屋と、していない部屋の温度差が大きい
居間は暖かいのに、廊下やトイレ、浴室は寒い。
古い住宅では、こうした部屋ごとの温度差が生じやすいです。
住宅全体の断熱性能が低いと、暖房している部屋から、していない部屋へと熱が逃げてしまいます。
冬場の急激な温度変化は、特に高齢の方や持病のある方にとって注意したい問題です。
寒さ対策を考えるときは、居間だけを暖かくするのではなく、
脱衣室や浴室、トイレなども含めて、家の中の温度差を小さくすることを目指したいものです。
5)壁・床・窓の表面温度が低い
同じ室温でも、暖かく感じる家と寒く感じる家があります。
その違いには、壁や床、窓などの表面温度が関係しています。
例えば、暖房によって室温が20℃になっていても、窓や壁の表面温度が低ければ、
体から周囲へ熱が移動しやすくなります。
そのため、室温の割には寒く感じます。
これを体感温度といいます。
体感温度は、次の式で計算できます。
体感温度=(室温)+(壁の表園温度)/2
例えば、室温が23度で、壁の表面温度が12度とします。
その場合の体感温度は
23度+12度/2=17.5度となり
体感温度17.5度という結果になります。
だから、室温23度でも寒く感じるわけです。
いかがでしょうか。
古い木造住宅が寒いわけをおわかりいただけたでしょうか。
このような5つの理由によって、古い木造住宅が寒いのです。
もし、古い木造住宅にお住まいで、
断熱リノベーションをお考えの方は
この5つの項目を予算に応じて、潰していけば良いわけです。
断熱のリノベーションでご相談のある方は、
ご遠慮なく無料相談へお問い合わせください。

