建売住宅、買う前にちょっと考えて欲しいこと|価格や間取りだけで決めないために

僕の住んでいるとことは、名古屋市の住宅街ですが、

あちこちで住宅が建て替わっています。

そのほとんどは、古い家が壊されて、更地になり

その土地をデベロッパーが購入、敷地を細かく分割して

同じ様な外観の家が数棟建てられ、販売される。

いわゆる建売住宅ですが、比較的早く売れるものもあれば、

半年ほどかかって売れるものもあります。

そんな家を眺めながら、ふと、建売住宅を買うとしたら、何か気をつけることはあるのかな

と、考えてみました。

家は人生の中でとても大きな買い物です。

絶対に失敗したくはないですよね。

そう考えれば、建売住宅は実物をみて購入するため、

納得して買うわけですから、失敗はない!

はずです。

ただ、家を買うえで注意事項をあげるとすれば、次の5つの項目があります。

1)間取りが気に入っているか

2)外観に納得できるか

3)キッチン、お風呂など設備機器はこれで良いか

4)家の性能に問題はないか

5)そもそもこの敷地にこの建て方で正解か

この中で、1番〜3番までの項目は、実際に見れば一目瞭然です。

それで納得できれば、問題はないでしょう。

問題は4番と5番です

まず4番。

おそらく、家の性能は耐震等級はいくつで、断熱等級はいくつか、

という表示はあると思います。

ただ、これらの性能を発揮するためには、それなりの造り方をしなければなりません。

建売住宅で、1番の注意点は、建物がすでにできているため、施工状況を確認できないということです。

建築士として、現場監理で一番神経を使うのが、この施工状況、施工精度の問題なのです。

建築はいろいろな業者さんが入って、お互いに協力しながら造っていきますが、

皆さんが真面目にやっていても、「ここはまずいぞ」、「これでは性能が発揮できないぞ」という場面が

必ずあります。

例えば、断熱材に隙間があったり、防湿シートとコンセント周りの処理ができていなかったり。

これでは、断熱性能が確保できず、場合によっては壁内結露してしまいます。

現場で問題を発見しては、その度に、監督に指示をして、やり直したり、補修したりします。

建築は現場で一品生産の一発勝負ですから、完璧に造ることは本当にむづかしいのです。

では、建売住宅の場合はどうするか

この問題については、やはり、売主、あるいは施工業者さんが、信頼できるところかどうかで

で判断するしかないでしょう。

責任ある業者さんの場合は、施工マニュアルがしっかりしていて、施工者への教育も

きちっとできていると思います。

僕もある会社の施工マニュアルを見たことがありますが、基本に忠実にとても

しっかりしたものでした。

おそらく、その様な業者さんなら、監理も行き届いているのではないかと思います。

建売業者さんに、施工管理はどの様にしているのか、マニュアルはあるのか、確認してみるのも

いいかもしれません。

次は5番です。

これは、設計上の問題と言えますが、敷地利用が適切かという問題と

このプランで本当に良いのか、もっといい解決法があるのではという、

ちょっとマニアックな問題です。

というのは、この建売住宅を見たとして、これで良いと判断するのは

建築の専門家ではない、施主さんです。

施主が気に入っているのなら問題はないのではないか。

確かにその通りです。

これは、余計なお世話なことですが、

ただ、1点お伝えしたいのは、ひょっとしたらもう少し工夫すれば格段に良くなるのに

という残念な場合もあるのです。

そうであれば、購入をやめるという選択肢も出てきます。

でも、これは施主さんでは、ちょっと判断が難しいです。

しかしながら、この問題は、どうしようもありません。

それが建売住宅ですからね。

でもちょっとだけ、気にしてみてください。

気の向くまま、いろいろ書きましたが、

特に4番の問題だけは特に注意して欲しいなと思います。

最後にひとつ。

もし、購入を考えている建売住宅で、気密性能をはっきりいくつと明示

されている会社なら、施工精度はかなり信頼できると言えます。

気密性能は、C値という値で示しますが、目標は1.0以下です。

さらに、必ずその家で実測した値でなければなりません。

気密性能は、施工精度がよくないといい値が出ません。

ですから、ほとんどの施工会社は気密性能までは測定しません。

法的にも基準は決められていませんから。

でも、気密性能が良ければ、ほぼ間違いなく、断熱性能も良いはずです。

建築は、本当に設計から、施工までいろんな問題をかかえています。

その難しさがわかっているだけに、こんなブログを書いてみました。

もし、皆さんの中で、住宅の購入で迷っている方がいらっしゃいましたら、

ご遠慮なく、下記よりお問い合わせください。

私なりのアドバイスをさせていただきます。(無料)

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