1987年 結婚

~ ありえない話 ~

この年に今の奥さんと結婚しました。

結婚する前は、「家庭より仕事を優先するよ」なんていっちょまえのことを言った覚えがあります。

奥さんは結婚後から今まで、本当によくサポートしてくれています。

3人の子供にも恵まれました。

旦那はほとんど家にいませんので、子育ては本当に大変だったと思います。

奥さんには本当に感謝しかありません。

 

さて、結婚の時ですが、これも忘れられません。

ちょうどこの時も担当の事務所ビルが設計の佳境の時です。毎日夜中まで図面を書いていました。

とても結婚式までに設計完了はできません。

式の前日、式に参列してもらう事務所の所長、同僚の仲間たちはみんな笑顔で

「じゃ、足立君、明日よろしく」と言って帰って行きました。

 

僕を残して。

 

ありえない。

 

明け方の4時、もうダメだと思い、設計の残りがどうなっているか、何をしてほしいかを手紙にしたため、家に帰ることにしました。

風呂に入り、式の準備をして式場に行きました。

 

奥さんは綺麗に着飾り準備万端、僕はというとボサボサの頭で、誰にもかまってもうこともなく、一人で着替えました。

やはり結婚式は花嫁が主役なんだなと、この扱いを体験して強く思いました。

式は、同僚が心のこもった余興をしてくれ、楽しいものでした。

 

そして、新婚旅行に行くべく新幹線に乗りました。もう眠くて仕方がなくて寝ていると車内放送で、「名古屋からご乗車の足立様、会社からご連絡が入っています」と案内がありました。

何事かと、慌てて電話に出ると、「足立さん、大変です。現場中の建物が倒れました」

と同僚からのバカないたずら電話です。

 

もーう、眠いのにいいい加減にしてくれー・・・・ですね。

 

 

右の写真は当時の仲間たちです。

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