1992年 自宅が完成

~ 幸せと家との関係 ~

結婚後5年で自宅を建て直すと決めていたのですが、念願の自宅の完成です。

コンクリート打ち放しに憧れ、外装はコンクリート打ち放し、内装はコンクリート打ち放しとシナ合板です。

 

夏暑く、冬寒いという住宅で、とても人には勧められません。ただ、僕はどうしてもコンクリート打ち放しの家に住みたかったので、我慢して住んでいます。

家族には、冬になると外から帰ってきて家でマフラーをするといった過酷な環境を強いて、とても申し訳なく思っています。

でも寒さに強くなり、誰も風邪をひかなくなったのは唯一良かった点だったと思っています。

 

さて、住宅ですが、心がけていることが一つあります。

それは子供が帰ってきて、玄関から直接子供室に入れるように廊下をつくらないで、必ずみんなのいる居間を通るようにするということです。顔を合わせれば会話が生まれます。

子供が家族の知らないうちに遊びに行ったり、夜帰ってきたりするのは良くないと思っています。

 

そのおかげと信じたいのですが、うちの家族はみんなが居間に集まり、テレビを見たり会話をしたりしています。笑いも絶えません。

子供たちは成人し、外に出ている子もいますが、帰ってくるとやはり居間で喋っています。

幸せを感じる時ですね。

 

自宅は私の両親が1階に住み、私たちが2、3階に住むという2世帯住宅です。

両親もお互いに自由に暮らしたいという理由から、生活は全て別ですが、玄関でつながっているという作りにしました。

生活の時間帯が違い、お互い気兼ねなく生活でき、またお互いの気配も感じられるといったところで、2世帯住宅の一つの型ではないかと思っています。

その両親も亡くなり、今は1階を私の事務所として改装して使っています。

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