愛知県で子育て世代に人気の長期優良住宅とは?補助金・減税などメリットを解説

「子どもが生まれたし、そろそろ快適な家を建てたいな」
「家づくりで後悔したくないけど、どんな家を選べば安心なの?」
こんなふうに、安全で快適な家づくりで悩んでいる子育て中のご家族に、選択肢として、注目されているのが 「長期優良住宅」です。
長期優良住宅とは、長く安心して暮らせる性能の高い住宅として、国の認定を受けた家のこと。耐震性や省エネ性、将来のメンテナンス性など、子育て世代にとっても、うれしいメリットがあります。
とはいえ、いくつかの注意点(デメリット)もあります
特にここ愛知県では、地震への備えや夏の暑さ・冬の寒さ対策として、住宅の性能を重視する人が多く、長期優良住宅の人気が年々高まっています。
さらに、国や自治体からの補助金や税制優遇を受けられることもあり、賢く家づくりをしたいご家族には良い制度と言えます。
メリット、デメリットを理解した上で、ご判断されるといいでしょう。
「そもそも長期優良住宅ってどんな家?」「認定を受けると何が違うの?」「本当にお得なの?」といった疑問もあると思います。
このコラムでは、長期優良住宅の基本から、愛知県で建てる場合の補助金・減税制度の情報、子育て世代におすすめの理由、実際に建てるときの注意点まで、やさしく丁寧に解説していきます。
長期優良住宅とは?愛知でも注目される理由
長期優良住宅の定義と認定基準
「長期優良住宅(ちょうきゆうりょうじゅうたく)」という言葉、最近よく耳にしませんか?
これは簡単にいうと、長く快適に、安全に住み続けられる“質の高い家”に対して、国が「それは優秀!」と認めてくれる制度のことです。
普通の住宅でももちろん暮らせますが、長期優良住宅は以下のような厳しい基準をクリアしないと認定されません。
- 耐震性:大きな地震がきても倒壊しにくい構造であること
- 劣化対策:構造や基礎が長持ちするよう、しっかりと設計・施工されていること
- 省エネルギー性能:冷暖房の効率がよく、光熱費も抑えられること
- 維持管理のしやすさ:配管や構造などが点検・交換しやすいようになっていること
- バリアフリー性:将来的に高齢になっても安心して暮らせる工夫があること
また、そのほかの必要とされる要件は
- 住戸面積:良好な居住水準を確保するため、75㎡以上の面積が必要
- 維持保全の計画:将来の住宅の状態を見越して、定期的な点検や補修などに関する計画が策定されていること
- 居住環境:良好な景観の形成その他の地域における居住環境の維持、および向上に配慮されていること
- 可変性:間取り変更は可能になっていること
このように、「丈夫で長持ち・暮らしやすい・環境にもやさしい」住宅を国が正式に認定してくれる、というわけです。
つまり、ただ家を建てるのではなく、家族が将来まで安心して暮らしていけるように、メンテナンスもしっかり行い、「ちゃんとした家」を建てたい人にぴったりなのが、長期優良住宅なのです。
愛知県でも増えている理由とは?
では、なぜ愛知県で長期優良住宅を建てる人が増えているのでしょうか?
その背景には、気候や地震など、地域特有の事情があります。
たとえば、愛知県は東海地震の想定域にも入っており、「地震への備え」は家づくりにおいてとても重要なテーマ。
長期優良住宅のように耐震性がしっかりしている家なら、災害時にも家族を守れるという安心感があります。
さらに、内陸部では冬は冷え込み、夏は猛暑という地域も多く、冷暖房の効きやすさや断熱性能も重要です。
そういった意味で、高気密・高断熱仕様が基本となる長期優良住宅は、愛知の気候に非常に向いているんです。
そしてもうひとつの理由が、子育て世代にとってのおトク感。
住宅ローン減税や補助金制度の対象になりやすく、トータルのコスト面でもメリットが大きいため、「どうせ建てるなら長期優良で」と選ぶ方が増えているのです。
実際に愛知県内でも、長期優良住宅の認定数は全国でトップレベルです。
「丈夫で、快適で、家計にもやさしい家」が選ばれるのは、ある意味当然かもしれませんね。
愛知県の子育て世代に長期優良住宅が選ばれる理由
家づくりは、一生に一度の大きな決断。特に子育て中のご家族にとっては、家の性能や住み心地、将来の安心感までしっかり考えたいところですよね。
そんな中で、愛知県の子育て世代の中で「長期優良住宅」を選ばれる方も増えています。
その理由を、暮らし目線でくわしくご紹介します。
安心・安全な暮らしを支える性能
まず何より大切なのが、「家族の命を守れる家」であること。
長期優良住宅は、耐震性能が高いことが特徴で、国が定めた基準の中でも、特に「地震に強い構造」であることが求められます。
愛知県は、将来的に東海地震や南海トラフ地震が心配されるエリアでもあります。
そんな場所だからこそ、「強い揺れが来ても、家族が安全に過ごせる家を建てたい」という声が多く、長期優良住宅の“安心感”が選ばれる大きな理由になっています。
光熱費やメンテナンスコストを抑えられる
子育て世代にとって、毎月の光熱費ってけっこう大きな出費ですよね。
長期優良住宅は、断熱性能や気密性が高い仕様が基本なので、エアコン1台でもしっかり効いてくれます。
その結果、冷暖房にかかる電気代がグッと抑えられるのがうれしいポイント。
また、設備や配管などが「点検・交換しやすい設計」になっているため、長く住んでも傷みにくく、修理やリフォームのコストも低く抑えられます。
「建てたあともお金がかかるんじゃ…」という不安がある方にも、長期優良住宅なら将来的な負担が少なくて済みます。
ライフスタイルに合わせた設計の自由度
「長期優良住宅って、決まりが多くて間取りが自由にできないんじゃないの?」
そんなふうに思っている方も、意外と多いかもしれません。
しかし実は、設計事務所と一緒に建てる長期優良住宅なら、自由な間取り設計がしっかり可能です。
たとえば――
- 共働き家族にうれしい「回遊できる家事動線」
- 収納たっぷりの「ファミリークローゼット」
- 将来間仕切りができる「柔軟な子ども部屋」
など、子育て中ならではの希望も、しっかり取り入れられるんです。
つまり、長期優良住宅は「頑丈だけど不自由な家」ではなく、「安心と快適を兼ね備えた、オーダーメイドの家」として選ばれているんですね。
愛知県で使える補助金・減税制度とは?
長期優良住宅には、家の性能そのものだけでなく、「お金の面でもおトクになる制度」がいろいろと用意されています。
ここでは、愛知県で家づくりを考えている子育て世代の方に向けて、国の補助金や税制優遇、さらに市町村独自の支援制度まで、わかりやすくご紹介します!
こどもエコすまい支援事業(※2025年度の内容は要確認)
「こどもエコすまい支援事業」は、国が行っている住宅取得支援制度のひとつで、子育て世帯や若者夫婦世帯が、省エネ性能の高い住宅を建てると最大100万円の補助金がもらえるという、とっても魅力的な制度です。
長期優良住宅は、基本的にこの制度の対象基準(断熱性能や省エネ基準など)を満たしやすいため、多くの場合で補助金の申請が可能です。
ただし、年度によって制度内容や対象要件が変わることもあるので、2025年度の最新情報は要チェック!
「この制度使えるかな?」と思ったら、早めに建築士や工務店に相談してみましょう。
住宅ローン控除・登録免許税などの減税制度
家を建てるときには、補助金だけでなく税金の優遇制度も重要なポイントです。
長期優良住宅は、以下のような税制上のメリットも受けられることがあります。
■ 住宅ローン控除
住宅ローンを使って家を建てた場合、年末時点のローン残高に応じて、所得税が控除される制度です。
長期優良住宅は、控除期間や控除額で優遇されるケースがあり、最大で13年のあいだ税負担が軽くなり、年末時点での住宅ローンの残高の0.7%が所得税から控除されます。
結果的に数十万円〜100万円以上の差が出ることもあるので要チェックです。
■ 登録免許税・不動産取得税の軽減
通常よりも低い税率が適用されたり、課税対象が一部控除されたりする優遇措置があります。
長期優良住宅として認定を受けていることで、税金がかなり抑えられる可能性があるんです。」
登録免許税は、2027年3月末までに新築された長期優良住宅の場合、税率が引き下げられます。
通常の戸建て住宅では、所有権保存登記が0.15%,所有権移転登記が0.3%となりますが、それが長期優良住宅の場合は、それぞれ0.1%、および0.2%に優遇されます。
不動産取得税は、2026年3月末までに新築された長期優良住宅の場合、不動産取得税の控除額が一般住宅より多くなります。
一般住宅では控除額が1200万円までですが、長期優良住宅では1300万円まで控除が受けられます。
これらの減税制度は、知らないと申請しそびれてしまうこともあるので、設計・契約段階でしっかり確認しておくことが大切です。
愛知県や市町村ごとの独自補助金にも注目!
国の制度だけでなく、愛知県内の各自治体でも独自の補助金や助成制度を用意していることがあります。
たとえば、
- 名古屋市:ZEH(ゼッチ)や省エネ住宅への補助制度
- 豊田市:耐震化やバリアフリー改修に対する助成
- 岡崎市:太陽光発電やエコリフォームへの支援 など
市町村によって内容や金額、対象条件は異なりますが、知らないまま建ててしまうと“もらえるはずのお金”を逃してしまうことも…!
家づくりの初期段階で、「この市ではどんな補助制度があるかな?」と調べておくのがおすすめです。
設計士や住宅会社に相談すれば、対象制度を一緒に確認してくれることも多いですよ。
補助金や減税制度は、早めの情報収集がカギ!
補助金や税制優遇はとてもありがたい制度ですが、申請のタイミングや条件をしっかり押さえておくことが大切です。
なかには「予算が上限に達し次第終了」となる補助金もあるため、「使える制度は逃さず使う」ためにも、家づくりの早い段階から情報収集を始めておくことが重要です。
「長期優良住宅にするとどんな補助金が使えるのか知りたい」
そんなときは、ぜひ信頼できる設計士や専門家に相談してみてくださいね。
愛知県で長期優良住宅を建てる際の注意点
長期優良住宅はメリットがたくさんある制度ですが、スムーズに計画を進めるためには、いくつか注意しておきたいポイントもあります。
「えっ、そんな申請があるの?」「もっと早く知っていれば…」とならないように、あらかじめ知っておきましょう!
認定に必要な手続きとスケジュール管理
長期優良住宅として建てるには、通常の「建築確認申請」とは別に、専用の認定申請が必要です。
この手続きは市町村などの行政に提出するもので、申請から認定が下りるまでに1〜2週間ほどかかるのが一般的。
そのため、
「設計ができたからすぐ着工!」
…とはいかず、申請スケジュールにゆとりを持って計画を立てておくことが大切なんです。
さらに、この認定申請は審査機関で審査してもらうため、それに伴う費用も発生します(約20万〜)
また、申請に必要な図面や書類も少し多めなので、慣れている設計事務所や建築士に依頼することが成功のカギになります。
設計の自由度に一部制限もある
「長期優良住宅って自由にデザインできないんでしょ?」と思われることもありますが、実はそんなことはありません。
ただし、断熱性能や耐震性、劣化対策など、性能面の基準をクリアするための“ルール”はしっかりあります。
たとえば:
- 耐震性を高めるために壁が多くなる → 耐力壁といわれる壁を必要な分だけ設ける必要がある
- デザイン性の高い外壁材を使いたい → 耐久性の確認が必要になる場合も
- バリアフリー基準を満たすための段差の工夫 など
しかし、建築士と相談しながら設計すれば、デザインと性能は両立可能です!
特に設計事務所の場合は、耐震性、省エネ性を検討しながら、構造も同時並行して検討するため、デザインと性能の両者のバランスをとった設計を行うことが可能になるわけです。
「こんな暮らしがしたい」「こういう空間が欲しい」といった想いを伝えながら、性能を満たす方法を一緒に考えてもらいましょう。
初期コストと長期的なコストのバランス
長期優良住宅は、高性能な仕様や構造を備える必要があるため、一般的な住宅より初期費用が少し高くなる傾向があります。
「えっ、高くなるならやめようかな…」と思ってしまいそうですが、ここで検討したいのが“長期的な視点”です。
たとえば…
- 光熱費が安くなる(断熱・省エネ性能)
- 補助金や税制優遇が使える
- 修繕やリフォームの費用が抑えられる
- 資産価値が維持されやすい
など、将来的なコストまで含めて考えることで、結果的に“おトク”になることが多いのです。
定期的なメンテナンスが必要
特に注意したいのは、長期優良住宅では、保全計画があらかじめ立てられているため、それに沿ったメンテナンスが必要とされることです。
もし、こうしたメンテナンスをしていない場合、行政から改善の指導が入ったり、長期優良住宅の認定が取り消しになってしまうこともありえます。
そして、認定が取り消しとなった場合は、税制優遇が受けられなくなり、新築時に補助金も受けている場合は、返還を求められることも考えられます。
定期的なメンテナンスは、長期優良住宅でなくても一般住宅でも必要なため、デメリットというわけではありませんが、認定を受けるために長期にわたる保全計画を出しているので、メンテナンスが義務付けられるということですね。
このあたりのことは、しっかり考えておく必要があると思います。
愛知県での長期優良住宅づくりに活かしたい設計の工夫
家づくりは「性能」だけじゃなく、毎日の暮らしやすさもとっても大切ですよね。
特に子育て世代の忙しいご家庭にとっては、日々の家事がスムーズに進むことがストレス軽減につながります。
ここでは、愛知県で長期優良住宅を建てるならぜひ取り入れたい「暮らしやすさ」を高める設計のポイントをご紹介します!
家事動線を意識した間取り設計
子育て世代の多くは共働き家庭。
忙しい毎日の中で、「洗濯・料理・片付け」を効率よくできる動線の工夫は、かなりの時短になります。
例えば…
- キッチンから洗濯機や洗濯干し場までの移動距離を短くしたり
- キッチンとリビング・ダイニングをつなげて、料理しながら子どもの様子を見られたり
- 洗濯物を干すスペースや収納を近くにまとめて、移動や作業の手間を減らす
こうした「回遊動線」や「時短動線」を取り入れると、家事がスイスイはかどって家族みんながラクに暮らせます。
高断熱・高気密で一年中快適な室内環境
愛知県は夏は暑く冬は寒い季節の差が大きい地域。
だからこそ、家の「断熱」と「気密」はとっても重要です。
長期優良住宅では、断熱等級5以上の高性能仕様が求められます。
できれば断熱等級は6を目指したいところです。
さらに長期優良住宅では気密性能に関して基準はありませんが、断熱と気密はワンセットで考えるべきですので、気密性能のC値は少なくとも1.0以下を基準にしたいところです。
こうした性能をしっかり確保することで、
- 夏は涼しく、冷房の効きがよくて電気代も節約に
- 冬は暖かく、暖房効率が上がって寒さ知らずに
- 室内の温度ムラや結露の発生も抑えられる
といった快適な暮らしが実現します。
また、高断熱・高気密は花粉やホコリの侵入も減らすため、小さなお子さんやアレルギーが気になる方にも嬉しいポイントです。
将来を見据えたフレキシブルな間取り
家は長く暮らす場所だから、将来の変化にも柔軟に対応できる設計が安心です。
例えば、
- 子どもの成長に合わせて仕切りを作ったり外したりできる「間仕切り変更がしやすい部屋」
- 将来的に二世帯住宅にしたい場合に備えた、玄関や水回りの配置計画
- 車椅子が使いやすいバリアフリー対応や段差を減らした設計
こういった工夫があると、ライフスタイルや家族構成の変化に応じて快適さを保てます。
毎日の生活がラクになり、ずっと快適で安心して暮らせる家をつくるために、ぜひこれらの設計の工夫を検討してみてくださいね。
「性能だけじゃなく、暮らしやすさも大事!」というあなたの思いに、きっと応えてくれますよ。
まとめ|
長期優良住宅って、ただ単に「性能が良い家」というだけじゃないんです。
もっと言えば、「家族が長く安心して、快適に暮らせるためのいろんな工夫と制度がしっかり整った家」のこと。
特に愛知県の子育て世代にとっては、地震や夏の暑さ、冬の寒さといった自然環境の特徴にもしっかり対応できているので、安心感が違います。
さらに、愛知県や市町村が用意している補助金や、国の税制優遇制度も上手に活用できれば、初期費用の負担を軽くしながら、質の高い家づくりが可能になります。
また、竣工後のメンテナンスもしっかりと計画されますので、長期にわたって維持管理をしっかりやりたい方にとっては、とてもいい制度といえます。
とはいえ、「自分たちの暮らしにピッタリ合う家をどうやって設計したらいいの?」と迷う方も多いはず。
そんなときは、経験豊富で地域のことをよく知っている建築士に相談するのが良いでしょう。
家族のライフスタイルや将来の希望をじっくり話しながら、一緒にベストなプランを考えてもらいましょう。
せっかく建てるマイホームだからこそ、
「子育てがしやすく、家族みんなが安心して過ごせる」
そんな理想の住まいを、愛知県でぜひ実現してくださいね。
長期優良住宅のメリットやデメリットなど、さらに詳しく知りたい方や、実際に家づくりを進めるにあたっての疑問・不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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