1984年 1級建築士取得
実務経験が2年を超えると、1級建築士の試験を受ける資格ができます。
今の1級建築士の試験はとんでもなく難しくなりましたが、当時も結構難しく、合格率は
低かったと思います。
夏にまず学科試験があり、それに合格すると、秋の製図試験が受験できます。
この製図試験に合格すると晴れて1級建築士になれます。
学科試験はそれなりに勉強して合格することができました。問題は製図試験です。
ちょうど住宅の担当物件の設計期間と勉強期間が重なってしまい、何も準備ができませんでした。
住宅の設計を完了したのが製図試験の3日前です。そこで所長に図面を見てもらうと、真っ赤になって戻ってきました。これを直さなくてはなりません。
製図試験を控えているのに、所長は鬼かと思ったものです。
それでも徹夜をして図面を修正し終わったのが、試験の前日です。
1回くらいは課題を実際に書いてみて時間配分を体験しなければと思い、取り組むのですが、眠くて眠くて、何もできません。
このままでは試験が満足にできないと思い、思い切って寝ることにしました。
ということで、製図試験はぶっつけ本番で臨みました。
製図試験は当日に細かい設計条件が示され、それを満足した建物を5時間半の制限時間内に案にまとめ、要求図面を全て書かなくてはなりません。
先輩からは30分経っても案がまとまらなかったら間に合わないぞとアドバイスをもらいました。
しかし、1時間経っても案がまとまりません。配置を検討しようにも、手渡されたスケッチ用紙は敷地全体が入らない大きさで、配置の検討すらもできないのです。
なんと意地悪な、もう、焦りまくって図面を書き始めました。5時間半はあっと言うまでしたが、なんと疲れたことか。
もう2度とこんな試験は受けたくないと思いました。
あまりに疲れたので、気分転換に翌日に生まれて初めてパーマをかけました。
その結果、おばさんみたいな髪型になってしまいましたが。
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結果は合格でした。
この時に喜びは今でも忘れることができません。
1級建築士の製図試験をぶっつけ本番で受験して、合格した人はおそらく全国にもそんなにはいないのではと思います。
これが、私にとって中学時代の高跳びの新記録に続く自慢できる事柄です。