2019年11月21日

昨日は、十数年前から大変お世話になっている方に、事務所開設のご挨拶に横浜に行ってきました。

その折に、ずっと見たいと思っていた横浜大桟橋国際客船ターミナルに寄ってきました。

これは、24年前の国際コンペで選ばれた建物です。

 

当時、日本で行われた国際コンペとしては最高の規模であったらしいですが、この案が選ばれた時の衝撃は凄かったです。

なんせ、床、壁、天井といった概念がなく、曲面でひとつながりになっているわけですから、驚きです。

さらに、当時はまだ、CG(コンピューターグラフィック)があまり知られていない時期で、それをフルCGでデザインされたということも話題となりました。

 

そして、設計者はというと31歳のザエラ・ポロ氏と28歳のファシド・ムサビ氏で、彼らはまだ独立したばかりということで、全くの無名の建築家でもありました。

 

発表された時に、展覧会で図面を見ましたが、どうなっているのか全く検討がつきません。

うねっていて、光っていて、なんかすごい未来的な建物だなという印象でした

建設することは無理ではないかといわれたほどで、コンペから5年後に設計が完成し、竣工は7年後の2002年です。

 

あのうねりをいつか見たいなと思いつつ、なかなか行く機会がなかったのですが、ようやく念願が叶いました。

 

デッキはコンペ案では、金属っぽい感じでしたが、実際は木製のスノコ状のデッキです。

コンペ案でのあのうねりはこんな感じに出来たんだと確認することができ、ようやく気が済みました。

施工はきっと大変だったろうなと思いますが、日本の技術力はすごいと感心します。

 

当日は3組ほどのカップルが結婚式の前撮りで、風が強く、肌寒い中、ウェディングドレスで頑張っていました。

写真スポットになっているんですね。

 

みなさん、お幸せに。

 

 

  

 

 

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