2019年11月16日

先日の枚方T-SITEを見た後に、安藤忠雄さんの設計の司馬遼太郎記念館にも行ってきました。

司馬さんのご自宅の隣接地に建設されていて、一体となっています。

 

建物は安藤さんらしく、綺麗なコンクリート打放しです。

入り口から庭を通って記念館に向かいますが、途中に司馬さんのご自宅の書斎が見えるようになっています。

ガラス越しにしか見えませんが、なんか良い雰囲気で、仕事がはかどりそうです。

 

 

記念館は司馬さんの2万冊の蔵書が11mの吹き抜け空間の壁一面にぎっしり並んでいます。

安藤さんいわく、「司馬さんのエネルギーや洞察力、頭の中の宇宙を、本に囲まれた空間で伝えることができるのではと考えた」とおっしゃっています。

 

とても静かな空間ですが、本の量に圧倒されます。

蔵書は6万冊にもなるそうですが、小説を書くために集める資料の量は半端ないそうで、司馬さんが資料を集めだすと、関連する古書が業界から払底したとまでいわれているそうです。

すごい執念ですね。

 

また記念館の中では、司馬さんが原稿の推敲用にお使いになっていた色鉛筆が置いてありました。

太くて紐を引っ張ってむくタイプの色鉛筆ですが、安藤さんもよくスケッチで同じような色鉛筆を使っています。

 

偶然かな?

 

さて、本題なのですが、こうして見学していると係員の方が、これをご覧くださいと新聞の記事の展示を教えてくれました。

 

そこには、記念館が出来てまもなく、天井のコンクリートにシミが出てきて、そのシミが坂本龍馬にそっくりだと話題なったと書いてありました。

 

ということで、どこだろうと上を見上げていると、先ほどの方がこちらですと教えてくださいました。

「ほ、本当だ、そっくり」と驚いてしまいました。

 

 

司馬さんといえば、「龍馬が行く」が有名ですよね。

こんなことが起きるんだと、ほんとビックリです。

 

司馬さんいわく、「日本に坂本龍馬という人間が生まれ落ちたのは奇跡だ」とのことですが、この現象も本当に奇跡ですよね。

 

 

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