2019年10月12日

 

 

 

先日、東京に行った時に新国立競技場も見てきました。この建築も隈研吾さんですね。隈さんの活躍はすごいの一言です。

 

まだ、建築中ですので、仮囲いの外から写真を撮ってきました。

この写真を見ながらふと感じたことがあります。

この新国立競技場はご存知のようにコンペ(設計競技)で選ばれたわけですが、コンペ案が公開されています。

この公開された資料の中に当然パース(完成建物の絵です)もあり、発表時にはよく見ていましたが、そのパースと写真がそっくりなんです。(どちらが実物かわかりますか?・・・・上が写真で下がパースです)

 

全く当たり前のことで、何を言っているのと言われそうですね。

 

僕たちも設計段階では完成予想のパースを書きます。昔、まだコンピューターがなかった頃は、平面図と立面図を並べて、透視図法にしたがって1枚のパースを時間をかけて描きました。

 

しかし、現在ではCG(コンピュータグラフィクス)でパースを書きます。

当然入力には時間がかかるわけですが、入力が終わればいろんなアングルが検討でき、何枚でもパースを仕上げることができます。

また、外装の仕上材も実際の材料の画像を使いますので、出来上りが実物そっくりになるわけですね。

設計者にとってありがたいのは、形状にしても、材質にしてもいろんなシミュレーションができることです。

本当に便利なんです。

 

そして、出来上がったパースと、実際に立った建物を較べるとパースとそっくりに出来上がっているわけです。

 

わかり切ったことなのですが、僕はいつも関心してしまうのです。

 

技術の進歩はすごいです。

 

 

 

 

 

 

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