内装に自然素材を使うメリット|健康・見た目・耐久性を考える

近年、注文住宅やリノベーションの現場で「自然素材の内装」を選ぶ方が増えているように思います。無垢の木や漆喰、珪藻土など、昔ながらの素材にこだわった家づくりは、一見すると「ナチュラルでおしゃれなインテリア」のように見えるかもしれません。

しかし自然素材の魅力は、それだけにとどまりません。

毎日深く関わる“空気”や“肌ざわり”、“音”や“光の反射”といった五感にやさしく働きかけ、住む人の健康や快適性、暮らしの質そのものを底上げしてくれる。

そして、自然素材は「呼吸」をしています。そのため、湿気を吸収・放出してくれる調湿作用があり、快適な環境をつるのみならず、強い光や音を吸収し、和らげてくれもするので、気持ちの安まる空間になります。

それが自然素材の本当の価値です。

また、自然素材は住むほどに味わいが増し、手入れをしながら何十年と住み継いでいけるという特性も持っています。ライフスタイルの多様化が進む現代だからこそ、「一時的にきれいな家」ではなく、「長く心地よく暮らせる家」を求める方にとって、自然素材は非常に相性のよい選択肢といえるでしょう。

本記事では、自然素材を内装に使うことで得られる健康・見た目・耐久性といった具体的なメリットを解説するとともに、従来の建材との違いや注意点についてもわかりやすくご紹介します。

「自然素材の家って本当にいいの?」
「デメリットはないの?」
「どんな素材を選べば失敗しない?」

そんな疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

自然素材の内装とは?

自然素材の内装とは、できるだけ化学的な加工を施さず、自然界にある素材をそのまま、または最小限の手を加えて使った内装仕上げのことを指します。木や土、紙、草といった昔ながらの素材が代表的で、人の体や環境にやさしいことから、近年ますます注目されています。

自然素材の代表例と特徴

■ 無垢材(むくざい)

無垢材は、1本の木から切り出した天然木の一枚板で作られた建材です。合板や集成材とは異なり、接着剤などを使わず、木そのものの質感と香りを活かせるのが魅力です。

  • 【メリット】木のぬくもりが感じられ、冬でも触って冷たさを感じにくい
  • 【健康面】化学物質を含まず、シックハウス症候群のリスクが低い
  • 【経年変化】使うほどに味わいが増し、長く愛着が持てる素材

床材・壁材・天井材など、幅広い箇所に使われています。

■ 漆喰(しっくい)

漆喰は、石灰石を主原料にした自然由来の塗り壁材です。古くから日本の城や蔵に使われてきた素材で、見た目の美しさだけでなく、調湿性・防火性・抗菌性といった機能面にも優れています。

  • 【メリット】室内の湿度を自然に調整し、結露やカビを防ぐ
  • 【安全性】ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着・分解する性質がある
  • 【デザイン性】職人の手仕事による豊かな表情が楽しめる

ナチュラルな住宅だけでなく、モダンなデザインにも合います。

■ 珪藻土(けいそうど)

珪藻土は、植物プランクトン(珪藻)の殻が化石化した土を原料とした塗り壁材です。多孔質構造(小さな穴が無数にあいた構造)を持ち、調湿性・消臭性に優れている点が特徴です。

  • 【メリット】室内のジメジメや乾燥を和らげ、快適な空気環境を保つ
  • 【ニオイ対策】生活臭やペット臭などの脱臭効果がある
  • 【使い方】壁や天井の仕上げ材として用いられ、独特のマットな質感が人気

塗り方や色合いによって、さまざまな表情を演出できます。

■ 和紙・い草

昔ながらの日本の住まいで使われてきた和紙やい草も、優れた自然素材です。

  • 和紙:柔らかな質感と光の透過性が魅力。調湿性もあり、和室や照明のカバーにも使われます。最近では耐久性を高めた和紙壁紙もあります。
  • い草:畳の材料として知られ、消臭・吸湿・空気浄化効果があります。素足で触れる心地よさも、自然素材ならでは。

和の素材は、洋風のインテリアにも上手に取り入れることで、落ち着きのある上質な空間を演出できます。


自然素材がもたらす、目に見えない快適さ

こうした自然素材は、人工的な建材に比べて、人間の五感に直接作用するやさしさがあります。

  • 木の香りに癒されたり
  • 塗り壁の表情に温もりを感じたり
  • 素足で触れた時の心地よさを味わえたり

素材そのものが呼吸し、空間の空気を整えてくれるため、見えないところで住まいの快適性や健康環境を高めてくれるのです。

自然素材を使う4つのメリット

1. 健康への配慮|空気環境を整え、アレルギー対策にも

現代の住宅では「見えない空気の質」が、住む人の健康に大きな影響を与えます。

とくに新築やリフォーム直後の住宅では、建材や接着剤、塗料などからホルムアルデヒドやトルエンなどの揮発性有機化合物(VOC)が放散されることがあり、これが原因でシックハウス症候群を引き起こすケースも。目のかゆみや頭痛、倦怠感、呼吸器の不調など、暮らしの質を大きく下げてしまう要因となります。

自然素材は、こうした化学物質の放出が非常に少ないため、家族が深呼吸できる空間をつくるのに役立ちます。とくに小さなお子様、妊娠中の方、アレルギーや喘息のある方にとって、空気のきれいさは重要なポイントです。

さらに、漆喰や珪藻土には、抗菌性・抗ウイルス性といった機能も備わっています。空気中の湿度を整えることによってカビやダニの繁殖を抑える効果もあり、健康的な暮らしをサポートしてくれます。


2. 見た目と質感の魅力|経年変化も味わいに

自然素材がもたらす最大の魅力のひとつが、「本物」ならではの表情と手触りです。

たとえば無垢材の床には、同じ樹種でも色や木目、節の位置が少しずつ異なり、一枚として同じものが存在しない個性があります。裸足で歩いたときの柔らかさやぬくもり、さらっとした触感は、合板フローリングにはない心地よさがあります。

漆喰や珪藻土の塗り壁は、職人の手仕事によって仕上げられるため、光の角度や時間帯によって表情が変化するという面白さも。画一的な壁紙では味わえない、空間としての深みや陰影が出るのが魅力です。

そしてもうひとつの特徴が、「経年変化」を楽しめること。木材は使い込むほどに色合いが深まり、細かな傷や汚れも味わいに変わっていきます。時を重ねるごとに家に愛着が湧いてくる――それが自然素材ならではの良さといえるでしょう。


3. 快適な住環境をつくる|調湿性・断熱性に優れる

日本は四季の変化がはっきりしており、「夏の高湿度」「冬の乾燥」といった気候の影響を大きく受けます。自然素材は、こうした気候に自律的に対応できる調湿・断熱性能を備えており、住まいの快適性を高めてくれます。

  • 漆喰や珪藻土の壁材は、細かな多孔質構造を持ち、空気中の水分を吸ったり吐いたりすることで室内の湿度を調整します。これにより、結露やカビの発生を防ぎ、壁内の腐食リスクも軽減できます。
  • 無垢の木材は、空気を多く含む性質を持ち、熱伝導率が低く断熱性に優れているため、夏はべたつかず、冬は冷たさを感じにくい床に仕上がります。

こうした素材の働きにより、機械に頼らず自然の力で快適な室温・湿度を維持できるという点は、省エネ性能の面でも注目されています。とくに子育て世代や高齢者のいる家庭では、「暑すぎず寒すぎない室内」は健康維持の観点からも大切です。


4. 耐久性とメンテナンス性|長く使える素材選び

自然素材は、手がかかるように思われがちですが、実際にはしっかりとメンテナンスすれば非常に長く使える素材です。

◆ 漆喰や珪藻土の壁

  • 静電気が起きにくいため、ホコリが付着しにくい
  • 表面の小さな汚れは、消しゴムやスポンジで軽くこするだけで落とせることも。
  • 経年による小さなひび割れも、部分的な塗り直しで対応可能

◆ 無垢材の床や造作材

  • 傷がついたり、表面がくすんできた場合も、削って再塗装することで新品同様に
  • 定期的なオイル塗装やワックスがけで、美しさと耐久性を長く保てる
  • 劣化しても素材そのものが呼吸しているため、時間とともに安定していく性質があります。

人工建材のように「古くなったら取り替える」のではなく、「手入れをしながら、味わいを深めていく」という付き合い方ができるのが自然素材の最大の魅力です。ライフサイクルコストの面でも有利で、環境負荷の少ない住まいづくりに貢献します。

自然素材のデメリットと注意点|後悔しないための知識

自然素材には多くの魅力がある一方で、「すべてが万能」というわけではありません。実際に住まいに取り入れる際には、コスト・手入れ・施工の難しさなど、いくつかの注意点も知っておく必要があります。

ここでは、後悔しない選択のために、自然素材のデメリットや事前に知っておきたいポイントを詳しく解説します。


1. 価格がやや高めになることが多い

自然素材は、一般的な工業製品に比べて材料費・施工費ともにコストがかかりやすい傾向があります。

  • 無垢材は、集成材やシート貼りの床材に比べて素材そのものの価格が高いだけでなく、加工や施工に手間がかかります。
  • 左官仕上げ(漆喰・珪藻土など)も、職人の手作業による工程が多く、ビニールクロスより工期が長くなります。

こうしたコストの差は、建築予算全体の中で数十万円〜百万円以上変わることもあるため、予算とのバランスを事前に検討することが大切です。

ただし、自然素材は長持ちする・修繕しやすい・美観が続くという面で、長期的に見ればコストパフォーマンスが高い素材ともいえます。短期的なコストだけでなく、ライフサイクル全体の価値で比較する視点も必要です。


2. メンテナンスの手間がかかることも

自然素材には、湿度や汚れに敏感な面があります。素材本来の性質を理解しておかないと、住み始めてから「思ったよりも気を使う」と感じるかもしれません。

  • 無垢材は、湿度の変化により膨張・収縮を起こすことがあり、すき間ができたり、反りが出たりすることがあります。また、水分をこぼすとシミになることもあります。
  • 漆喰や珪藻土の壁は、表面がややざらついているため、手垢や飲み物の汚れが染みやすいと感じることもあります。

とはいえ、これらの素材は「直せる」「馴染む」「味になる」というのが特徴でもあります。

  • 無垢の床は、表面を削って再塗装すれば新品同様に
  • 漆喰の壁も、補修や部分的な塗り直しが可能です。

こうした特性を「欠点」と捉えるか、「愛着のわく手入れ」と捉えるかは人それぞれ。日々のケアを楽しめる方には、むしろ魅力に感じられるポイントです。


3. 職人の技術に左右されやすい

自然素材は、施工の質が仕上がりを大きく左右するという点でも注意が必要です。

特に漆喰や珪藻土などの左官仕上げは、施工者の経験や技術力によって見た目や性能が変わります。

  • 壁面のムラや凹凸の仕上がり具合
  • 割れやすさや接着の強度
  • 細部の納まりの美しさ など

これらはすべて、「誰が塗るか」によって大きく差が出る部分です。

また、無垢材の施工においても、乾燥状態・貼り方・伸縮への配慮など、適切な知識を持った業者でないと後々トラブルが起きやすい素材です。

そのため、自然素材を検討する際は、素材の知識と経験が豊富な設計者・施工者に依頼することが重要です。素材を売りにしていても、実際の扱いに慣れていない業者では本来の性能を活かしきれないケースもあります。

自然素材の家と従来の家の違い

自然素材を使った家と、従来の家(工業製品を多用した家)とでは、見た目だけでなく、住む人の健康、心地よさ、そして家そのものの寿命や価値観に至るまで、考え方がまったく異なります。

ここでは、それぞれの特徴についてもう少し詳しく見ていきましょう。


1. 空気の質:目に見えない違いが、暮らしに影響する

自然素材の家では、化学物質の使用が少ないため、室内の空気が澄んでいるように感じられることが多いです。たとえば、

  • 壁に珪藻土や漆喰を使うことで、ホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)を吸着・分解
  • 床材に無垢材を使用することで、化学接着剤による臭いがほとんどしない。

一方、一時期、工業製品中心の家では、接着剤や塗料に含まれる化学物質が揮発して室内に充満するリスクがあり、シックハウス症候群を引き起こすということで社会問題になりました。現在は基準が厳しくなり、こうした問題は少なくなりましたが、「新築のにおい」と言われるあの独特な空気感が残ることもあります。

アレルギーや喘息のある方、小さなお子さん、高齢の方には、自然素材の家が特におすすめです。


2. 見た目・質感:素材そのものの美しさを感じられるか

自然素材の魅力は、均一でないことそのものが「美しさ」になるという点です。

  • 無垢材の床は、一枚ごとに木目が異なり、自然の個性を楽しめる。
  • 漆喰や土壁は、職人の手仕事によって生まれる「ゆらぎ」が温もりを感じさせる。

それに対して、従来の家で多く使われるプリント合板やビニールクロスは、工場で均一に作られるため、整ってはいても質感に乏しく、経年で人工的に見えてくることもあります。


3. 経年変化:劣化か?味わいか?

自然素材は時間の経過とともに、色や質感が少しずつ変化していくのが特徴です。これは「経年劣化」ではなく「経年美化」とも言えます。

  • 無垢の床が飴色に変化し、足に馴染む。
  • 土壁に入る微細なヒビが、風合いとなって味わいを増す。

対して、工業製品は表面が薄いプリントや塗装なので、表面が剥がれたり浮いてきたりすることで「傷み」として現れやすいのが現実です。


4. メンテナンス性:部分的に手入れできるか、交換が前提か

自然素材の多くは、補修・再生しながら長く使うことを前提に作られています。

  • 無垢材の床に傷がついても、削ったりオイルを塗り直すことで再生可能。
  • 左官壁も、ひびや汚れを部分補修することで長持ち。

一方、合板フローリングやビニールクロスなどは、劣化すると張り替えや全面交換が必要になり、ゴミも多く出てしまいます。

「家を育てる」という考え方ができるのは、自然素材ならではの魅力です。


5. 初期コスト:高いか安いかだけではなく、「何年使えるか」で考える

自然素材を使うと、確かに初期費用は高めになる傾向があります。

  • 無垢材や自然塗料は材料費が高くつく。
  • 左官仕上げや大工の造作は、時間と手間がかかる。

ただし、自然素材は耐久性が高く、長寿命。定期的な手入れを前提にすれば、張り替えや再施工の頻度が減り、結果的にトータルコストを抑えることも可能です。

従来の住宅は安く早く建てられる一方、20〜30年でリフォームや建て替えの必要性が出てくるケースも少なくありません。


6. 快適性(湿度・断熱):自然がもたらす「ちょうどよさ」

自然素材の家では、素材自体に調湿性や断熱性が備わっています。

  • 無垢材や珪藻土が、室内の湿気を吸収・放出して結露を防ぎ、カビの発生を抑える
  • 漆喰や木が熱を伝えにくく、夏は涼しく、冬は暖かい。

そのため、エアコンに頼りすぎずに、四季を通して自然に快適な空間が保てるのが大きな特徴です。

従来の住宅は、調湿性のない素材が多く、機械的な冷暖房や除湿機に頼る場面が多くなります。


「どんな家で、どう暮らしたいか」が選ぶポイント

自然素材の家は、素材そのものが持つ性能や風合いを活かし、人にやさしく、時間とともに味わいが増す住まいです。

一方、従来の家は、コストや施工効率を重視し、短期的な使いやすさや機能性を求める方に向いています。

どちらが良い・悪いではなく、重要なのは次の問いにどう答えるかです。

  • 家に「長く住みたい」か、「必要な時だけ使えればよい」か?
  • 「素材感」や「空気の質」を重視するか、「機能性と価格」を優先するか?
  • 「手間を楽しめる」か、「メンテナンスは最小限がいい」か?

これからの暮らしをイメージしながら、自分たちに合った家づくりを見つけていくことが大切です。


自然素材を上手に取り入れるには?

無理なく、心地よく暮らすためのバランス設計

自然素材の家に興味はあっても、「全部に使うと高くなりそう」「お手入れが大変そう」と感じてしまう方も少なくありません。

そこで大切なのが、自然素材を“上手に”“無理なく”取り入れること。家全体のコストやメンテナンス性を見ながら、メリハリのある使い方を考えていくことがポイントです。


■ ポイント1:全面に使わなくてもOK。部位ごとの工夫で快適に

自然素材は、部分的に使うだけでも効果を感じやすいのが魅力です。

● 無垢材は「床」だけに使う

床材に無垢材を採用するだけで、足触りが良く、冬も冷たさを感じにくい住まいに。木の香りが室内に広がり、空気感そのものが柔らかくなるという声もよく聞かれます。

壁や天井は機能性クロスや塗装で仕上げることで、コストとのバランスが取りやすくなります。

● アクセントとして「壁の一部」だけ自然素材に

たとえば、リビングや寝室の一面だけに珪藻土や漆喰を塗ることで、調湿効果やデザインのアクセントが得られます。照明を当てると、左官の柔らかな陰影が空間に表情を加えてくれます。

● 居住時間の長い部屋に自然素材を集中させる

居間・食堂などの比較的居住時間の長い部屋に無垢の床や自然塗料、珪藻土などを使うことで、空気環境を整え、アレルゲンや化学物質のリスクを減らすことができます。


■ ポイント2:素材の「特性と相性」を知って選ぶ

自然素材は、それぞれに特性があり、使いどころによって向き不向きがあることを知っておくことも大切です。

素材特徴向いている場所
無垢材柔らかい質感・断熱性◎・反りやすいことも床、天井、造作棚など
珪藻土調湿性が高い・消臭効果あり・汚れに注意壁(特に寝室やリビング)
漆喰強アルカリ性でカビにくい・施工に技術が必要キッチン周り、トイレ、壁面
和紙壁紙優しい風合い・調湿性あり・傷に弱い寝室、和室、読書室など

素材のメリットを活かすには、「どの部位に、どの素材を、どう使うか」を設計段階でしっかり検討する必要があります。


■ ポイント3:信頼できる設計者や職人とつくることが何より重要

自然素材は、施工の良し悪しが仕上がりや耐久性に直結する素材でもあります。

とくに漆喰や珪藻土などの左官仕上げは、職人の手仕事に大きく左右されるため、経験と技術を持った施工者を選ぶことが不可欠です。

また、無垢材の床も「含水率の管理」「施工後の動きへの理解」などが必要で、設計士や工務店の知識と経験が問われます。

単に「自然素材を使ってみたい」というだけではなく、「なぜその素材を使うのか」「どこに使うと効果的か」を一緒に考えてくれるパートナーと家づくりをすることが、満足度の高い仕上がりにつながります。


■ ポイント4:自然素材 × 性能・デザインのバランスも大切

自然素材を活かす家にするためには、断熱性・気密性・日射のコントロールなどの基本性能もきちんと確保されていることが前提です。

素材がいくら良くても、冬に底冷えしたり、夏に蒸し暑くなったりしては本末転倒。自然素材を「心地よさ」として活かすためには、性能とデザインのバランスをとった設計も大切です。

また、メンテナンスのしやすさや掃除のしやすさも、長く使う上では無視できません。


自然素材は「自分たちに合った使い方」で活きてくる

自然素材の家は、「すべて自然素材でなければならない」というわけではありません。大切なのは、暮らしに合った使い方をすることです。

  • 自然素材の良さを「一部」に取り入れる
  • 「快適性」「健康」「見た目」のどこに価値を置くかを明確にする
  • 設計や施工のプロとよく話し合い、自分たちにとってベストなバランスを見つける

このように考えることで、自然素材のある暮らしを無理なく、心地よく実現することができます。

まとめ|自然素材の魅力を活かして、心地よい暮らしを

自然素材を使った内装は、単なる「見た目の良さ」にとどまりません。
木や土、紙といった自然由来の素材がもたらすのは、空気の清らかさ、触れたときの安心感、そして五感で感じる心地よさです。

また、自然素材は住む人の健康や快適性を支えてくれる存在でもあります。化学物質を極力抑えた内装は、アレルギーやシックハウスが気になる方にとっても安心できる選択肢です。さらに、素材本来が持つ調湿性や断熱性が、夏の蒸し暑さ・冬の底冷えをやわらげてくれることも、日々の暮らしに大きな違いをもたらします。

もちろん、自然素材には初期コストが上がりやすいメンテナンスに多少の手間がかかるといった側面もあります。しかし、それ以上に大きいのは、「時間とともに深まる味わい」や「長く愛着を持って使える心地よさ」。暮らしの変化に寄り添いながら、経年変化を楽しめるのは、自然素材ならではの魅力です。


私たち設計事務所では、そうした素材の良さを最大限に引き出す設計を心がけています。
見た目だけにとらわれず、住み心地・性能・ライフスタイルとの調和を大切にしながら、自然素材を“ちょうどいいかたち”で暮らしに取り入れるお手伝いをしています。

「どこまで自然素材を使うべきか迷っている」
「予算と希望を両立できるか不安」
「無垢材や珪藻土って、実際どうなんだろう?」

そんなお悩みやご相談にも、一つひとつ丁寧に対応いたします。

愛知県周辺で、自然素材を使った注文住宅をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
暮らす人の想いに寄り添った、心地よい住まいづくりを一緒に考えていきましょう。

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