住宅のお仕事があり、その計画に久々にT定規を使ってみようかと思い、出してみました。
昔、中学校では、「技術家庭」の授業でT定規を使いましたが、今はどうなんでしょうね。
もう使ってないかな?
僕が設計の仕事を始めた頃は、当然コンピューターなんてありませんでしたから、このT定規か平行定規もしくはドタフターという製図用具で図面を書きました。
平行定規
ドラフター
大学時代はドラフターに憧れて買いましたが、就職してからはもっぱらT定規です。
当時の図面は、手書き図面ですから、建築学科を卒業した新人君でもまともな線が書けませんでした。
信じられないかもしれませんが、真っ直ぐに線が書けないんですよ。
一本の線を書かせるだけで、この子の図面は使い物になるかどうかがすぐにわかります。
そんなわけで、線が書ける様になるまで、そして建物の仕組みがわかるまで、ひたすら修行の時期が続きます。
しかし、今はCADの時代、ですから線はコンピューター君が買いてくれますから、線が書けないという問題はなくなりました。
また、納まりもコピー&ペーストができますから、一見かけている様に見えます。(でもほとんんど納まっていませんが)
僕はバリバリの手書き世代ですので、実は事務所を始めてからCADを覚えました。
使ってみて思ったのは、
「楽だ!楽すぎる!」
線のピッチ、寸法、太さなどは、当然ながら正確、
図面構成は後からでも変更可能、
納まりが同じならコピーするだけ。
全くストレスがありません。
手書きの時はまず、図面構成で半日悩み、図面構成ができたら、もう図面は半分できたも同じと喜び、そして書き進め、
「あれ、なんか変だぞ」
と思った時は全て書き直し、この時の消しゴムで消す作業の辛いこと、辛いこと
でも、CADにはそんなストレスはありません。
そして手書きでは、A1サイズの大きな図面を書く時は、中腰になって書きますから、腰が疲れてきます。
でも、CADなら、画面をみながら、カチ、カチ、カチです。
しかし、こんな事で喜んでいてはいけませんね。
今はBIMの時代ですから、世の中、どんどん進んでいます。
BIM(アーキキャドHPより)
遅れないようにしないと。。。
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