41:ハウスメーカーと設計事務所、家を建てるならどっち?

2024年8月28日

家を建てたいと思ったとき、まず何をされますか?

 

おそらく手始めにということで、住宅展示場に足を運ばれるのではないでしょうか。

 

一か所で、いろいろなメーカーのモデルハウスが見学できますので、便利だし楽しいです。

 

現に私の娘が家を建てるとなった時に、当時私は設計事務所に勤めていて、忙しく時間もなかったため設計はできませんでしたので、「住宅展示場に行ってみたら」と勧めたくらいです。

 

今回は、その時の経験もふまえて、家を建てるならハウスメーカーにするか、設計事務所にするか、どちらが良いかについて考えてみたいと思います。

 

私は設計事務所の人間ですから、ハウスメーカーと設計事務所の比較をするのに、より公平にするために、Chat GPTにそれぞれの利点を聞いてみました。

 

それをもとに考察してみたいと思います。

 

 

 

■ハウスメーカーと設計事務所、家を建てるならどっち?

 

 

 Chat GPTに聞いたハウスメーカーの利点 

 

1,コストの透明性と管理

  • 予算の明確さ:ハウスメーカーは標準化されたプランを提供するため、コストが明確で予算管理がしやすいです、追加費用が発生しにくいという利点があります。
  • 大量仕入れによるコスト削減:材料や部品を大量に仕入れることでこすとが削減され、価格を抑えることができます。

 

2,迅速な施工

  • 短い工期:標準化されたプランやプロセスを採用しているため、施工が効率的で工期が短縮されることが多いです。特にプレファブやモジュール住宅などでは工期が大幅に短縮されます。

 

3.品質の安定性

  • 一定の品質基準:ハウスメーカーは大量生産のため、品質管理が徹底されています。施工や材料の品質が一定であるため、安定した品質が期待できます。

 

4.プロセスの簡素化

  • ワンストップサービス:設計から施工、引き渡しまでを一括で低級するため、顧客にとってプロセスが簡素化されます。多くの手続きをハウスメーカーが一手に引き受けてくれるため、手間が省けます。

 

5.保証とアフターサービス

  • 長期保証:ハウスメーカーは長期保証を提供することが多く、施工後の問題やメンテナンスに対する対応がしっかりしています。
  • アフターサポート:定期的な点検や修理サービスを提供することで、家が完成した後の安心感を提供します。

 

6.デザインの選択肢

  • 多様なプラン:多くのハウスメーカーは、様々なデザインよプランを用意しており、顧客のニーズに合ったプランを選びやすいです。選択肢が豊富で、自分の好みに合ったものを見つけやすいです。

 

7,技術力と実績

  • 経験とノウハウ:大手ハウスメーカーは長年の経験と実績があり、技術力やノウハウが蓄積されています。特に規模の大きなメーカーでは、最新の技術や施工方法を採用していることが多いです。

 

8.法規制や安全性の対応

  • 法令遵守:法規制や安全基準を遵守した設計・施工を行っているため、安心して任せられます。建築基準法や耐震基準など、法的要件に対応しています。

 

9.キャンペーンや割引

  • プロモーション:ハウスメーカーは定期的にキャンペーンや割引を行っていることが多く、お得に購入できるチャンスがあります。

 

これらの利点により、ハウスメーカーは特に予算が限られている場合や、迅速に家を建てたい場合、標準化された品質を重視する場合に適しているといえます。ただし、個別のカスタマイズや独自性を求める場合には設計事務所のほうが適していることもあります。

 

以上Chat GPTより

 

 

 

 Chat GPTに聞いた設計事務所の利点 

 

 

設計事務所には以下のような利点があります。これらの利点は、特に個性的で高品質な住宅を望む顧客や、細部にまでこだわりたい顧客にとって魅力となります。

 

1.カスタマイズの柔軟性

  • 個別対応:顧客のニーズやライフスタイルに合わせた完全なカスタムデザインが可能です。標準プランに縛られず、オーダーメイドの設計ができます。
  • 独自のデザイン:顧客の希望やアイデアを反映させた独自のデザインを提供できるため、他の家とは一線を画した個性的な住まいが実現できます。

 

2.創造性と独自性

  • ユニークなデザイン:設計事務所は独自のアプローチで創造的なデザインを提案できます。トレンドを取り入れながらも、独自のスタイルを持つ住宅が実現可能です。
  • 芸術的な要素:デザインに芸術的な要素を取り入れることで、住まいが単なる居住空間を超えて、視覚的に美しい作品となることもあります。

 

3.高い専門性と技術力

  • 専門知識:設計事務所は建築やデザインに関する深い専門知識を持っており、複雑な要望や条件に対しても高い技術力で応えます。
  • 最新の技術:最新の建築技術や素材、エコデザインに対応した設計を行うことができます。

 

4.プロジェクト全体の管理

  • トータルプロジェクト管理:設計から施工、完成後のフォローまで、プロジェクト全体を細かく管理し、顧客との密なコミュニケーションを行います。
  • 問題解決:施工中に発生する問題や予期しない状況に対しても柔軟に対応し、最適な解決策を提供します。

 

5.持続可能性と環境への配慮

  • エコデザイン:環境に配慮した持続可能なデザインやエネルギー効率の良い設計が可能です。リサイクル素材や自然エネルギーの利用などを取り入れた設計ができます。
  • 地元資源の活用:地域の特性や資源を活かしたデザインで、地域文化や環境に配慮することができます。

 

6.長期的な価値

  • 品質の高さ:高品質な素材や施工方法を採用することで、長期的に価値の高い住まいを提供します。耐久性やメンテナンスの面でも優れた設計が可能です。
  • 将来の変更に対応:将来的な変更やリノベーションの可能性を考慮した設計が可能です。生活の中での使い勝手や快適性を重視することができます。

 

7.パーソナルなアプローチ

  • 細部への配慮:顧客のライフスタイルや個別の要望に応じて、細部まで配慮した設計が可能です。生活の中での使い勝手や快適性を重視することができます。
  • 顧客との関係:顧客との密な関係を築き、信頼関係の中でプロジェクトを進めることで、満足度の高い結果を得ることができます。

 

設計事務所の利点は、カスタマイズ性や独自性、高い専門性、持続可能性への配慮など、多岐にわたります。これらの価値は、個別のニーズに対応したユニークで高品質な住宅を求める顧客にとって、大きな魅力となるでしょう。

 

以上、Chat GPTより

 

 

さすがChat GPT

 

よくできています。

 

それでは次に、ハウスメーカー、設計事務所のChat GPTが挙げた利点について、考察してみたいと思います。

 

但し、この考察は全く私自身の勝手な考察で、個人的な意見であることをご了解ください。

 

 

 Chat GPTが挙げたハウスメーカーの利点の考察 

 

 

1,コストの透明性と管理

  • 予算の明確さ:予算については確かにその通りです。ハウスメーカーは設計もしますが、施工もするため、予算は明確に出ます。一方、設計事務所は、設計段階で、予算組はしますが、設計がすべて完了して工務店に見積もりを出してもらわないと最終的な金額は確定できません。予算組からオーバーしてしまうこともあります。このような場合は、設計の仕様などを見直して、予算に近づくように予算調整をします。
  • 大量仕入れによるコスト削減:これもその通りです。しかし一方で、大量仕入れからはずれたものを組み込みたい場合は、オプション扱いとなり高額になります。また、大手ハウスメーカーは総じて業績が良いので、利益率もしっかりとり、CMなどの費用もしっかり計上されていることでしょう。

 

2,迅速な施工

  • 短い工期:その通りです。

 

3.品質の安定性

  • 一定の品質基準:その通りです。品質においては信頼できるのではないでしょうか。

 

4.プロセスの簡素化

  • ワンストップサービス:その通りです。長期優良住宅の申請や、登記など住宅を作るうえで必要なことは適切に段取りし、面倒を見てくれると思います

 

5.保証とアフターサービス

  • 長期保証:60年保証など、各社いろいろな保証があります。ただここで注意しなければならないのは、ノーメンテで60年保証されるというものではありあません。竣工後、メーカーの指定したメンテナンスを指定の時期にしっかりやった場合という条件が付いていると思います。しかしながら、建物のメンテは必要ですから、そのための予算組をあらかじめしておくことができるという意味において、とっても良いことだと思います。
  • アフターサポート:上記と同様、その通りです。

 

6.デザインの選択肢

  • 多様なプラン:ここが一番考えてみたいところです。確かにハウスメーカーは大量の住宅を作っていますので、施工例は豊富です。この多様なプランには2通りのことが考えられます。1つめは、そのハウスメーカーの廉価版のシリーズで、ある程度プランが決まっていて、その中で顧客の敷地にあいそうなものを選択する場合です。この場合は、プランの変更にかなり制約が出ると思います。もう1点は豊富な施工例のなかから、自分たちにあいそうなプランを選び、それをもとにハウスメーカーの設計担当の建築士が設計をする場合です。

 

さて、ここで1つ問題があります。それは、あなたの家を担当する建築士の力量です。

 

ハウスメーカーの設計担当は、多くの場合複数の住宅を同時に設計しています。ですから、あなたの家に費やせる時間にはおのずと限界がり、極力早く設計を完了したいはずです。経験豊富な建築士であれば、それでも問題はないでしょうが、まだ見習い中の若い担当者の場合は注意を要します。

 

 

ここからは私の経験談です。

 

私の娘が家を建てるときに、住宅展示場である大手のハウスメーカーの家を気に入り、そこで決めました。

テレビCMでもおなじみの有名な会社です。

私も住宅展示場を勧めた手前、設計担当者がどんな案を提出してくるか、気にしていました。

 

そして、出てきた案を送ってもらうと、まるでなっていわけです。

 

問題点を挙げるならば、

  • 面積の広い家なのに、各部屋が狭く、のびやかさがない。
  • 居間の家具の配置が隣接する和室の入り口をふさいでいる。
  • キッチンのレイアウトがチグハグで、冷蔵庫、カップボードのなどのレイアウトがメチャクチャで、動線が全く配慮されていない。
  • テレビの位置がまずく、見れる人が少ない。
  • 各部屋への動線と家具レイアウトが交錯した使い勝手の悪い平面計画などなど

 

そこで、これらの問題点を娘に伝え、設計士さんに改善案を出してもらうのですが、出てきた案もまたまた問題有りの提案でした。

そのようなことを何度も繰り返しましたが、らちが明かないので、最終的には私がプランを作って、担当の設計士さんに説明して、その案で建築してもらうことになりました。

 

この時の設計士さんは、まだ、若く1級建築士の勉強中の方のようでした。

この時に私が思ったのは、こうした問題の多い計画案がお客さんへの提案として、会社から出てくるということです。

ハウスメーカーのことはよくわかりませんが、設計事務所では、担当者がプランしたものは、必ず所長がチェックし何度も修正して、責任の持てる案を提出します。

一方、このハウスメーカーはそのような上司によるチェックが行われていたのだろうかということです。

さらに悩ましいのは、このような問題点の多いプランでも顧客である娘は、全く問題点に気づいていません。

これは当然のことで、素人である娘は、平面をきちっと読み取ることができないのです。

 

こうして考えると、そのハウスメーカーでだれが設計担当になるかがとても重要ですが、これは顧客が選ぶことができませんので、運しだいといったところでしょうか。

建築士だからといって、だれもが設計がうまいわけではありません。

ハウスメーカーにも優秀な設計士はたくさんいらっしゃると思いますのが、どなたが設計を担当してくれるかが本当に重要です。

 

7,技術力と実績

  • 経験とノウハウ:その通りです。先ほどの娘の家ですが、プランに関しては問題が多々ありましたが、施工に関しては、非常に丁寧な仕事で良かったと思います。

 

8.法規制や安全性の対応

  • 法令遵守:当然のことですね

 

9.キャンペーンや割引

  • プロモーション:これはハウスメーカーならではのことですね。娘の家もこのキャンペーンで太陽光パネルを付けてもらいました。

 

以上がハウスメーカーに対する考察でした。

 

次は設計事務所についての考察です。

 

 

 Chat GPTが挙げた設計事務所の利点の考察 

 

 

1.カスタマイズの柔軟性

  • 個別対応:これこそ設計事務所の利点ですね。プランニングは全く自由です。顧客の希望をよく咀嚼して計画をします。
  • 独自のデザイン:各事務所の個性が出るところですね。建物を一目見れば大体設計事務所のデザインかどうかはわかるものです。

 

2.創造性と独自性

  • ユニークなデザイン:事務所によっては派手なデザインであったり、一見普通に見えるけど事実によくできたデザインというものもあります。その設計事務がどんなデザインをしているかはよく調べる必要はあります。
  • 芸術的な要素:芸術的な要素を重視する事務所、使い勝手を重視する事務所などいろいろですが、どちらのデザインも非常にすっきりしていて、きれいな仕上がりになっていると思います。

 

3.高い専門性と技術力

  • 専門知識:設計の専門家ですので、どんな敷地でもどんな悪条件でもそれなりの提案ができると思います。そこがハウスメーカーとの大きな違いでしょうか。
  • 最新の技術:技術面については、特に家の断熱・気密などの性能面等を重視しているかどうかが事務所によってばらつきがあります

 

4.プロジェクト全体の管理

  • トータルプロジェクト管理:その通りです。
  • 問題解決:施工中に問題が出るのは、その設計がありきたりの設計ではないことの証ともいえますが、その都度いろいろな方法で解決していきます。

 

5.持続可能性と環境への配慮

  • エコデザイン:事務所によって力の入れ方がわかれるところかと思います。
  • 地元資源の活用:こうした問題に力を入れている事務所があります。

 

6.長期的な価値

  • 品質の高さ:その通りです。
  • 将来の変更に対応:こうした複雑な条件に対しては、設計事務所は得意とするところだと思います。

 

7.パーソナルなアプローチ

  • 細部への配慮:設計事務所の得意とするところです。
  • 顧客との関係:信頼関係が築けるかどうかが大変重要です。

 

 

 

 まとめ 

 

ここまで、ハウスメーカーの利点と設計事務所の利点についてまとめてきましたが、いかがでしょうか。

 

本題の「家をたてるならハウスメーカーか設計事務所のどっち?」に対する答えはすでにChat GPTの挙げた文の中にありますが、下記のようにまとめようと思います。

 

ハウスメーカーで建てたほうが良い方

  • デザインや平面に特にこだわりのない方
  • 予算を明確にして、迅速に家を建てたい方
  • 実物を見て建てたい方
  • 家を建てるにあたって、煩雑な手続きを一手に面倒を見てほしい方
  • 品質、アフターサービスを特に重視する方

 

設計事務所で建てたほうが良い方

  • デザイン、平面などにこだわりを持って、じっくり造り込みたい方
  • どこかで見たようなデザインではなく、自分の思いの込められた家に住みたい方
  • 敷地が変形であったり、高低差があったりしてハウスメーカでは対応できない方
  • 設計条件が複雑な方
  • 品質・性能・デザインすべてにおいてバランスのとれた家にしたい方

 

 

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