家づくりで決めること、ぜんぶまとめました|スムーズに進めるためのチェックリスト

「家を建てよう」と思い立ったとき、多くの人が最初に感じるのはワクワクする気持ちではないでしょうか。どんな間取りにしよう?キッチンは?収納は?外観は?──頭の中にはたくさんの理想が広がります。

しかし、その理想をカタチにするためには、実は驚くほど多くの「決めごと」があるという現実に直面します。

実際に家づくりを経験した人の中には、
「思った以上に決めることが多くて疲れてしまった」
「どこから手をつけたらいいか分からなかった」
「毎回の打ち合わせが情報に圧倒されてしまった」
という声も少なくありません。

けれど、安心してください。
このコラムでは、注文住宅を建てるうえで必ず決める必要がある項目を、わかりやすく8つに整理しました。

「何を」「どんな順番で」「どう考えて」決めていくかを事前に知っておくことで、家づくりはぐっとスムーズになります。
「決めることが多い」という事実を前向きにとらえ、自分たちらしい家を楽しみながらつくっていくためのヒントとして、ぜひお役立てください。

目次

家づくりではどれくらい「決めること」があるの?

なぜ注文住宅は決めることが多いのか?

注文住宅を選ぶ理由として、多くの人が口にするのは「自由に家をつくれるから」という魅力です。
間取りや設備、素材、インテリアまで、自分たちのライフスタイルや好みに合わせて一から設計できるのが、建売住宅にはない大きなメリットです。

しかしその一方で、実際に家づくりを始めてみると、

  • 「え、こんなところまで決めるの?」
  • 「正解が分からなくて迷ってしまう…」
  • 「毎回の打ち合わせが、楽しみだけど、大変」

といった声が少なからず聞かれます。
自由に選べるということは、裏を返せば“すべて自分たちで選ばなければいけない”ということでもあるのです。

「自由度の高さ=選択の多さ」という現実

建売住宅では、すでに完成された間取り・仕様・内装が決まっており、見学して気に入れば購入、という流れが一般的です。
それに対して注文住宅は、ゼロの状態から家づくりが始まります。
土地の条件や家族構成、ライフスタイルに合わせて間取りを決め、外観や内装、設備や素材など、何十〜何百もの項目について一つ一つ判断していきます。

選択肢が豊富な分、こだわりを反映しやすい反面、
「選ばなければいけない責任」や「正解が分からない不安」も大きくなりがちです。

これは、料理で例えるとよくわかります。
建売住宅は“完成された定食”、注文住宅は“材料とレシピを自分で選んでつくるフルコース”。
どちらも食べられますが、オーダーメイドの方が「考える工程」が圧倒的に多いのです。

「決めること」を知ることで不安が減る

とはいえ、決めることが多いからといって、家づくりが「大変なだけ」になってしまうのはもったいないことです。

むしろ、「どんなことを、どの順番で決めていくのか」という全体像を把握しておくことで、先の見通しが立ち、気持ちにも余裕が生まれます。

何も知らずに進めると、毎回の打ち合わせで「また新しいことを決めなきゃいけない…」と気が重くなりますが、
あらかじめ“決定ポイント”を把握していれば、「今は〇〇の段階だから、次は△△を考えればいい」と計画的に進めることができるのです。

このコラムでは、注文住宅で必ず検討するべき8つのチェックポイントを、わかりやすく整理しました。
これから家づくりを始める方や、何をどう考えていいかわからないと感じている方は、まず全体像をつかむところから始めてみてください。
“決める”という作業が、自分たちの暮らしを形づくる“楽しいプロセス”になることと思います。

家づくりで決めること一覧【8つのチェック項目】

注文住宅の計画では、家の形や見た目だけでなく、生活の基盤となる細部まで多くの決定が必要です。以下に、特に重要な8つのポイントをまとめました。これをチェックリストとして活用すれば、家づくり全体の流れや、自分たちの優先順位も見えてくるはずです

1. 予算と資金計画

家づくりの第一歩は、現実的な予算を立てることです。建物の工事費だけでなく、土地代・外構工事費・登記費用・火災保険などの「諸費用」も含めた総額を見積もる必要があります。

また、住宅ローンの借入額と自己資金のバランス、借入後の返済計画も重要です。
「月々いくらなら無理なく返せるか?」という視点で、将来の家計や教育費、老後資金も見据えた資金計画を立てましょう。

資金計画について詳しくは、「注文住宅の資金計画で失敗しないために|総費用・住宅ローン・予算の立て方を解説」をご覧下さい。

ポイント:

  • 本体工事費+諸費用=総予算と認識する
  • ローン返済額は「今の生活水準」を基準に設定する
  • 「予算オーバーになりがち」と言われる項目にも注意

2. 土地(または土地探しの有無)

すでに土地を持っている場合と、これから探す場合では家づくりの進め方が異なります。
特に土地探しから始める場合は、希望のエリア・駅からの距離・広さ・周辺環境・学区などの条件を明確にしておくことが大切です。

また、「良い土地に出会ったけど、建てたい家が入らない」というミスマッチを防ぐためにも、建物のイメージと土地探しを並行して考えることが成功の鍵です。

土地を選ぶ際には、できればハウスメーカーでも設計事務所でも良いので、設計士さんと相談して決めるのが、望ましいです。

土地探しについての注意事項は、「注文住宅のための土地探し|後悔しないために知っておくべき7つのチェックポイント」をご覧下さい。

ポイント:

  • 土地+建物のセットで予算管理をする
  • 建築制限や地盤の状況もチェックする
  • 建物の配置・日当たりを確認してから購入する

3. 間取りと動線

間取りは、家族の暮らしやすさを左右する最重要ポイントです。
家族構成・ライフスタイル・将来の変化を見据えて、使いやすく、無理のない間取りを考えましょう。

設計士さんが入っている場合は、いろいろな案を提案してくれますので、一緒に考えていくと良いでしょう。

特に重視したいのは、家事動線や回遊性、収納の位置と量です。洗濯動線が長い、水まわりが分断されている、収納が足りない…といった間取りは、住んでからストレスの原因になります。

間取りについて、詳しくは「注文住宅の間取りで失敗しないための7つのチェックポイント」をご覧ください。

ここでは、設計段階で決定すべき主な項目を整理しておきます。

1. 【ゾーニング(空間の配置)】

  • LDKの位置(1階 or 2階)
  • 水まわりの配置(キッチン・浴室・洗面・トイレ)
  • 寝室・子ども部屋・書斎の位置
  • 玄関と収納・土間の関係性
  • 家事スペース・ワークスペースの有無と位置

目的:生活の流れを分かりやすく、過ごしやすい家にする


2. 【生活動線・家事動線】

  • 洗濯動線(洗う→干す→しまうの流れ)
  • 料理動線(キッチン→パントリー→ダイニング)
  • 掃除のしやすさ(各階の掃除機収納や段差の有無)
  • 玄関からLDKへの導線(買い物後の荷物の運びやすさ)

目的:毎日の負担を減らし、無駄のない動きができるようにする


3. 【回遊性・アクセス性】

  • キッチンを中心に回れる間取りか
  • 廊下や動線が無駄に長くなっていないか
  • 家族間のすれ違いや渋滞が起こらないか

目的:移動がスムーズで、ストレスの少ない空間設計に


4. 【プライバシー配慮】

  • 来客動線と家族動線を分けられるか
  • トイレや洗面が来客から見えにくい配置か
  • 家族の個室に十分な距離や遮音性があるか

目的:家族も来客も気持ちよく過ごせる環境を整える


5. 【収納配置】

  • 各部屋に必要な収納量を確保できているか
  • 「使う場所の近く」に収納があるか
  • 玄関収納・パントリー・ファミリークローゼットの有無と場所

目的:収納不足や片付かない原因を設計段階で解消する


6. 【将来の可変性】

  • 子どもの成長に合わせて間仕切れるか
  • ワークスペースや趣味スペースの変更が可能か
  • 老後に備えたバリアフリー対応の余地があるか

目的:家族の変化に対応できる柔軟な間取りに

4. 外観デザインと内装のテイスト

家の印象を大きく左右するのが、外観と内装のデザインです。外観は、屋根形状・外壁材・窓のバランスなどが決め手になり、周囲の街並みや景観との調和も求められます。

内装では、床・壁・天井・建具などをトータルにコーディネートして、統一感のある空間をつくることが大切です。
素材や色の選び方ひとつで、「落ち着く家」になるか、「雑然とした家」になるかが大きく変わります。

外装材には、一般的な窯業系サイディング、ガルバリウム鋼板、左官壁、自然素材である木、などがあります。

そして、内装材では、一般的なクロス、珪藻土、漆喰、シナなどの合板、天然木、などがあります。

材料や色の選択でイメージが変わり、自分たちの理想に近づけていくという作業は、大変ですが、楽しいひと時でもあります。

ポイント:

  • 外観は「時を経ても飽きないデザイン」を意識
  • 内装は床やドアの色を基準に決めるとまとめやすい
  • サンプルや実物を見て触れることも大事

5. 断熱・気密・耐震などの性能

性能は「目に見えにくい部分」ですが、住み心地や将来のメンテナンス費に直結する重要要素です。

夏涼しく冬暖かい家にするには、断熱材・窓・気密性能などの選択がカギになります。さらに、地震対策として構造や耐震等級、制震装置なども検討しておきたいところです。

この性能については、専門的な知識が必要ですが、基本的なことを理解しておくと判断がしやすいと思います。

家の性能については詳しくは、「家の”性能”って何?」をご覧下さい。

ここではポイントを整理しておきます。

1. 【断熱性能】

  • 断熱材の種類と厚み(グラスウール/吹付ウレタン/セルロースファイバー など)
  • 断熱等性能等級の目標値(例:等級6を目指す)
  • 開口部(窓)の断熱仕様(Low-Eガラス/樹脂サッシ/トリプルガラスなど)

目的:夏涼しく冬暖かい室内環境を実現し、冷暖房費を削減する


2. 【気密性能】

  • 気密性を重視した設計方針(C値の目標値など)
  • 施工時の気密処理の考え方(配線・配管周りの処理など)
  • 気密測定(中間・完成時)の実施有無

目的:隙間風・湿気・音の侵入を防ぎ、計画換気が正しく機能する家にする


3. 【耐震性能】

  • 耐震等級の目標(等級2以上、できれば等級3)
  • 構造の基本方針(木造軸組み/SE構法/在来+耐震パネル など)
  • 制震・免震の導入有無(制震ダンパーなど)

目的:大地震でも倒壊しにくく、命と資産を守れる構造にする


4. 【断熱・耐震を両立するための設計配慮】

  • 開口部(窓)の位置と大きさ:断熱性と耐震性のバランス
  • シンプルな形状の間取り(凹凸が少ない家の方が性能が安定)
  • 断熱と耐震を両立できる壁の配置計画

🔍 目的:快適さと安心を両立した住まいを無理なく実現する

6. キッチン・お風呂・トイレなどの設備機器

水まわりの設備は毎日使う場所だからこそ、機能性とお手入れのしやすさが非常に重要です。キッチンのワークトップの高さや収納力、トイレの清掃性、浴槽の断熱性など、ショールームで実物を体感しながら決めるのがおすすめです。

主な検討事項をまとめておきます。

【1. キッチン】

● 形状・レイアウトの選定
  • I型/L型/対面式(ペニンシュラ・アイランド)など
  • ダイニングとのつながり(配膳・会話しやすさ)
  • 家事動線(洗面・パントリーとの連携)
● 作業スペース・収納計画
  • ワークトップの広さと素材(人造大理石/ステンレスなど)
  • 吊戸棚の有無と位置、引き出し収納の仕様
  • ゴミ箱スペースの確保
● 設備機器の選定
  • コンロ(IH or ガス)
  • 食洗機(有無・国内製or海外製)
  • 換気扇(デザイン・掃除のしやすさ)
  • 水栓(浄水器付き/タッチレスなど)
  • キッチン背面収納・カップボードとのバランス

目的:使いやすさとデザイン、収納力のバランスをとる


【2. 浴室(ユニットバス)】

● サイズと間取り
  • 基本は1坪(1616)サイズが主流、余裕があれば1.25坪〜も検討
  • 窓の有無、浴室の位置(外気や音の影響)
● 機能と設備
  • 浴槽の素材と形状(保温性・掃除のしやすさ)
  • 換気乾燥暖房機の有無(ヒートショック対策・室内干し用)
  • シャワーの・節水性・スライドバーの高さ調整
  • 床・壁の掃除のしやすさ(床の水はけ・カビ対策)

目的:毎日使う空間だから「清掃性」「快適性」「安全性」を重視


【3. トイレ】

● 設置場所と数
  • 1階・2階それぞれに必要か
  • 寝室やLDKとの距離・音配慮(手洗いの場所も含めて)
● 機種選定
  • 一体型・タンクレス・手洗いカウンター一体型など
  • 自動洗浄・脱臭機能・フタの開閉など便利機能の要否
  • 掃除のしやすさ(フチなし形状/壁掛け型)
● 手洗い器・収納
  • 別置きの手洗い器の有無と配置(感染症対策・使い勝手)
  • トイレットペーパー・掃除用品の収納確保

目的:清潔感と使いやすさ、来客対応の配慮も忘れずに


【4. 洗面化粧台】

● タイプの選定
  • ユニットタイプ or 造作洗面台(オリジナル)
  • 洗面ボウルの素材(陶器・人工大理石など)とサイズ
  • 鏡のサイズ・三面鏡(収納付き)かどうか
● 実用性の確保
  • 洗濯機・脱衣スペースとの動線と配置
  • タオル・洗剤・小物収納の計画(引き出し or 棚)
  • 水はね・カビ対策(照明や換気扇も含めて)

目的:毎日使う“生活感の出やすい空間”をすっきりと快適に

7. コンセント・スイッチ・照明・収納の配置

意外と後回しにされがちですが、日常の快適さに直結するのがコンセントと照明の計画です。スマート家電やスマホの充電などを考慮して、使う場所・タイミングを想像しながら配置を検討しましょう。

特にコンセントの配置は、計画段階で家具の配置もしっかり検討しておくことで、家具に隠れて使えなかったという失敗を防げます。

照明は、明るさの確保+雰囲気の演出がポイントです。間接照明や調光機能をうまく使うことで、暮らしの質が大きく変わります。

ここでは、検討すべき項目をまとめておきます。

1. 【コンセントの配置】

  • 各部屋ごとの必要数と位置
    • 例:テレビ裏、ベッドサイド、キッチン家電、掃除機用、ワークスペース
  • 高さの調整(床上20cm・腰高・カウンター上など)
  • スマート家電・Wi-Fiルーター・スマホ充電の場所も想定
  • 屋外用コンセントの有無(EV充電、掃除、イルミネーションなど)
  • 将来的な機器追加を見越した予備コンセントの検討

目的:延長コードだらけにならない暮らしやすい配線計画


2. 【スイッチの位置・種類】

  • 生活動線に合わせた位置(出入口付近・ベッドサイドなど)
  • スイッチの種類(片切/3路/調光/人感センサー付きなど)
  • 一括OFFスイッチの導入(玄関などに設置)
  • デザイン性とのバランス(壁の美観を損なわない配置)

目的:直感的で使いやすく、ムダな動きのないスイッチ計画


3. 【照明計画】

  • 照明の種類と配置(ダウンライト/ペンダント/間接照明/ブラケット)
  • 部屋ごとの照度・光色(電球色・昼白色・昼光色など)
  • 調光・調色機能の要否(寝室やリビングなどシーンに応じて)
  • 照明の演出効果(玄関・ニッチ・階段などの見せ場づくり)
  • 生活スタイルに合った照明操作(リモコン/スマート制御など)

目的:明るさ・雰囲気・省エネを両立した照明計画


4. 【収納の配置と容量】

  • 各部屋の使用目的に合わせた収納(衣類・掃除道具・食品・書類など)
  • 収納の「場所」と「量」のバランス(生活動線上にあるか)
  • ウォークインクローゼットやパントリーの配置
  • 可動棚やハンガーパイプなどの収納内部仕様の検討
  • 見せる収納 vs 隠す収納(LDK・玄関・洗面まわりなど)

目的:「しまう場所がある」だけでなく「使いやすい収納」をつくる

8. 家具・カーテン・外構など入居後の暮らし

家が完成してから必要になる家具・カーテン・外構工事は、“暮らしの仕上げ”にあたる部分です。

ハウスメーカーでは、カーテンや外構は別途になっています。そのため、「入居したら終わり」ではなく、どんな家具をどう配置するか、カーテンの色・素材、外構のデザインまで含めてトータルに考えることで、より暮らしやすく、快適な住まいになります。

設計事務所が設計する場合は、家具は設計段階で想定してプランニングし、カーテン、外構は家全体でトータルに考えるため、設計に含んでいるケースが多いと思います。

ポイント:

  • 家具の寸法を先に決めると間取り設計がスムーズに
  • 外構はプライバシーや防犯性にも影響
  • 引っ越し後の「暮らし方」も設計に反映させる

家づくりをスムーズに進めるための3つのコツ

家づくりでは、大小さまざまな選択の連続です。すべてを完璧に決めようとすると、途中で疲れてしまったり、判断に迷って前に進めなくなったりすることもあります。
そんなときに役立つのが、以下の3つの「考え方」です。注文住宅をスムーズに、そして楽しく進めるためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。


1. 「全部こだわりたい」はNG?優先順位をはっきりさせる

家づくりは人生に一度の大きなプロジェクトです。「せっかくなら全部こだわりたい」と思うのは当然のこと。
しかし現実には、予算・時間・スペースなど限られた条件の中で取捨選択をしていく必要があります。

たとえば、

  • キッチンのグレードを上げたいけれど、外構は最低限でもOK
  • 子ども部屋は将来間仕切れる形にして、今は広く一室で使う
  • 内装はシンプルに、性能(断熱や耐震)にはしっかり投資したい

このように、家族で「何を大事にしたいか」を事前に共有しておくことで、打ち合わせもスムーズになりますし、迷ったときの判断軸にもなります。

  • 夫婦で「理想の暮らし」について話し合う時間を設ける
  • 譲れないポイント/妥協できるポイントを書き出しておく
  • どこにお金と時間をかけるか、優先順位を明確にする

2. プロのアドバイスを上手に活用する

注文住宅では決めることが多く、「自分たちだけで全部決めるのは不安」と感じる場面も多いと思います。大切なのは、設計士や工務店などプロの視点を上手に取り入れることが重要です。

たとえば、

  • 家事のしやすい動線や収納の配置
  • 光の入り方・風の通り方を計算した窓の設計
  • 長く快適に住むための断熱材や構造の選定

こうした部分は、経験豊富なプロであれば、見落とさずに提案できます。特に、要望がぼんやりしていても、「普段の暮らし方」や「理想の休日」などを共有することで、形にしてくれます

  • 迷ったときは「どう暮らしたいか」をプロに伝える
  • 要望は「設備の種類」より「暮らしのイメージ」で伝える
  • 担当者との信頼関係を築くことも大切なプロセス

3. 情報に振り回されず、自分たちの「軸」を持つ

SNSや住宅ブログ、YouTubeなど、今は家づくりに関する情報があふれています。
「こんな間取りもいいな」「この素材おしゃれだな」と目移りする一方で、情報が多すぎて判断がつかなくなるという悩みもよく聞かれます。

たしかに他の人の家は参考になりますが、最終的に大切なのは、「その選択が自分たちの暮らしに合っているかどうか」です。
他人の正解が、自分たちの正解とは限りません。

たとえば、

  • 吹き抜けの開放感より、部屋の広さを優先したい
  • デザイン性より、お掃除しやすいことが何より大事
  • SNSで人気のスタイルより、「落ち着ける空間」が理想

このように、家族にとっての「快適さ」や「安心感」を軸に判断すれば、情報に振り回されることなく、納得のいく選択ができます。

  • 参考情報は「メモ程度」にとどめる
  • 他人の価値観ではなく、自分たちの価値観を大切に
  • 「見た目」より「暮らしやすさ」に基準を置く

まとめ|決めることが多いからこそ、「わが家」は特別な空間になる

注文住宅づくりでは、予算から間取り、素材、設備、外構まで――本当にたくさんのことを決めていく必要があります。
初めて経験することばかりで、戸惑ったり、疲れてしまったりするのも無理はありません。

でも、その一つひとつの「決定」は、ご家族にとっての暮らしやすさや、未来の安心をかたちにするためのプロセスです。
つまり、たくさんの選択肢があるからこそ、「わが家らしさ」を細部まで実現できるのです。

そして、事前に「どんなことを決めるのか」を把握しておくことで、
・何から考えればいいかが明確になる
・打ち合わせで迷いすぎずに済む
・スケジュールや気持ちに余裕が生まれる

といったメリットも得られます。

今回ご紹介した8つのチェックポイントを参考にしながら、「ここはこだわりたい」「ここは任せよう」と優先順位を整理してみてください。
また、プロの設計士や建築家としっかりコミュニケーションを取りながら、一歩一歩「理想の暮らし」に近づけていくことが良いと思います。

決めることの多さに疲れたときは、「この家でどんなふうに過ごしたいか」をもう一度思い出してみてください。
その思いが、迷ったときの一番の道しるべになります。

「自分たちにとっての“正解”を一緒に見つけていきませんか?」
家づくりには正解がありません。だからこそ、「私たちらしい暮らし方」を軸にした選択が大切です。
当設計事務所では、暮らしやすさを第一にした家づくりを、じっくりご一緒に考えていきます。
まだ具体的な計画がなくても大丈夫。お気軽にご相談ください。

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