高気密住宅 気密測定をしました

市内で建築中の住宅の気密測定をしました。
この住宅は、高気密・高断熱住宅として設計しました。
性能は、
断熱性能:断熱等級6 Ua値0.46
気密性能:目標C値0.6
耐震性能:耐震等級3(許容応力度計算による)及び制振ダンパー付き
こんな感じです。
気密性能については、実際に施工してから測定するので、施工段階で隙間を出さないよう、注意深く施工する必要があります。
理想的には、2回測定することが望まれます。
1回目は断熱施工が完了して、気密シートが張られた段階で測定し、数値が出ない場合は不良箇所を補修して、目標数値を出します。
そして、竣工時に2回目の測定をして数値を確かめることが理想です。
いわゆる高気密住宅というのは、C値1.0を切ったもの言いますが、今回の住宅は床下エアコンを採用しているため、C値は0.5~0.7は欲しいところです。
今回は、竣工時の一発勝負でしたので、少し心配でしたが、目標数値である、0.6を出すことができました。

写真では見づらいですが、青い画面のC=0.6という数字が気密性能を示しています。
気密性能を出すために、施工で注意した主な点は
- 外壁の構想用合板は全て4周を気密テープで密閉する
- 屋根も同様に野地板の構造用合板で4周気密テープ貼りとする
- 外壁の配管貫通部分は専用部材を使い、気密テープで密閉する
- 内壁は防湿気密シートを隙間なく貼る
写真で見てみましょう
青いテープが気密テープです。
🔳外壁周り

🔳屋根周り

🔳外壁配管貫通部分

🔳内壁周り

気密測定までしている会社は、まだまだ少ないと思いますが、気密はとても重要です。
いくら断熱性能を上げても、気密性能が悪いと、隙間から外気が侵入し、暖冷房効率が下がってしまいます。
さらに、いくら暖めても、天井や屋根の隙間から暖気が逃げてしまい、その分床下から冷気が吸い込まれます。冬場であれば足元が寒いという不快感につながってしまいます。
特に、全館空調、床下エアコンなどを採用する場合は、しっかり気密性能を確保したいものです。
気密性能/断熱性について詳しくは「UA値・C値って何?快適な家づくりに欠かせない断熱・気密の話」・「家づくりで後悔しないために|気密測定が大切な理由」をご覧下さい。